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EAFF E-1サッカー選手権第5日目、女子最終日2試合を取材。

今日も7時には起床。朝のルーティーンを済ませます。
8時からテレビ朝日「羽鳥慎一のモーニングショー」をYouTube経由でライブ視聴。
昨日のブログ記事を書き上げ、お昼過ぎにはホテルを出ます。
今日は釜山に来て初めての曇天。雨も小ぶりながらパラパラ降っています。
九徳スタジアムのプレスボックスには屋根がついていません。困った。

地下鉄1号線で東新大まで。こちらに来て9日目、空は曇り小雨もパラパラ。折り畳みの傘でも買おうかと思ったのですが、売っていないし、雨も降ったり止んだり。
地下鉄の駅からスタジアムに行く途中右側にあるラーメン屋さんで今日も昼食。九徳スタジアムに来た3日間は毎回ここで昼食を食べました。今日はビーフラーメン6000ウォン。

1時少し過ぎ、スタジアムに到着。
今日は日本男子の公式トレーニングがアシアドスタジアムの方であるようで、日本メディアの出足が悪いようです。日本女子の試合は午後7時30分からですから。
わたしは、ワールドカップでも練習の取材よりは公式戦の取材を優先させます。
今日の第1試合は、午後4時15分キックオフ予定の中華台北女子vs.中国女子。3位決定戦となりました。
3時15分、メンバーリストの配布。
中華台北女子のスタメンは、GKツァイ。DFパン、リィ、ジュオ、ラン。MFチャン、ワンのダブルボランチ、右翼がツォー、左翼がチェン。FW ス、ティン。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
対する中国女子の先発は、GKビ。DFリ、フ、ルォ、ツァイ。MFヤオ、マのダブルボランチ、右翼がタン、左翼がグ。FWワン、ツアン。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
午後4時15分、チャイサニット主審(タイ)の笛で中華台北のキックオフで試合開始。
日本代表に0-9と大敗した中華台北。1試合ごとに見違えるほど強くなっています。
今日も中国の猛攻に対して全員が身体を投げ出してのブロック。中国のシュート、クロスはことごとく跳ね返していました。
特にGKツァイの出来が素晴らしかった。勇気あるセーブで4点は防いでいました。
中華台北、サポーターもかなり来ていて「タイワン、タイワン」と連呼しています。やはり中国に対する気概はすごい。残念ながら青天白日旗(中華民国の国旗)を振っている人はいませんでした。
結局、得点は前半30分に中国のワンが蹴ったコーナーキックをフ主将が決めたヘディングシュート1点だけ。これは、中華台北にとっては防ぎようのない1点でした。
中華台北にもカウンタ―アタックから何度かチャンスを作ったのですが、フィニッシュに力なく、決めきることは出来ませんでした。
しかし、ワールドカップ常連の中国に対して0-1の惜敗は立派でした。
試合後、越後監督は、
「選手たちは一戦一戦戦う女に変身していきました。こうした大会に参加させていただき本当に感謝しています」と語りました。
おそらく、越後監督のお話では、日ごろは週1回個人的にジムに通うことくらいしかトレーニングが出来なかったのに、この10日間チームメイトで寝食を共にし、サッカーのトレーニングを積むことによって彼女たちにスイッチが入ったのでしょう。ほんとうに一戦一戦強くなってきました。
今後は、国内合宿(メンバー全員が揃うのは無理らしい)、日本の愛媛で合宿をしたのち、東京オリンピックアジア予選を戦うため中国に渡るようです。
中華台北の今後の成長を括目して待ちたいと思います。

⒍時すぎ、第2試合のメンバーリストが配布されました。
決勝戦に当たる日韓戦。日本女子は勝か引き分ければ優勝です。
日本女子代表のスターティングラインアップは、GK山下(日テレ・ベレーザ)。DF宮川(日テレ・ベレーザ)、三宅(INAC神戸レオネッサ)、南(浦和レディース)、遠藤(日テレ・ベレーザ)。MF杉田(INAC神戸レオネッサ)、三浦(日テレ・ベレーザ)のダブルボランチ、左翼が中島(INAC神戸レオネッサ)、右翼が籾木(日テレ・ベレーザ)。FW池尻(水原WFC/KOR)、田中(日テレ・ベレーザ)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。DF土光(日テレ・ベレーザ)、MF長谷川(日テレ・ベレーザ)、FW岩渕(INAC神戸レオネッサ)の3人が負傷のため離脱。とくに長谷川―岩渕のホットラインの不在により得点力は半減でしょう。(かっこ内)は現所属チーム。
韓国女子代表の先発は、GKユン。DFキム・ヘリ、ホン、シム、ジャン・セルギ。MFアンカーがリー・ヨンジュ、右翼がパク、左翼がジャン・チャング、トップ下がイオ。FWソン、チョー。4:1:3:2の布陣です。
午後7時30分、韓国のキックオフで試合開始。
両チームのサポータが、かなり来ていて組織的に応援をしていました。
日韓戦はこうでなくっちゃ。
両チームともアグレッシブに攻撃を仕掛けますが、アタッキングサードに入っても枠に飛ぶシュートが無い。GKがギリギリセーブなんて見せ場なく、前半が終了してしまいます。アディショナルタイムは2分1秒。
ハーフタイムに両監督が動きます。高倉監督はFW池尻を小林(日テレ・ベレーザ)に交代。韓国コリン・ベル監督(イングランド)はMFジャン・チャングをリー・ソダムに交代します。
韓国は後半から4:2:3:1に布陣を変更。パクをボランチに下げ、右翼にイオを、リー・ソダムをトップ下に、FWソンを左翼に下げ、チョーを1トップに据えました。
これによって両翼の選手がオープンスペースを使う機会が増え、攻撃が活発化します。日本DFの対応がやや遅れました。
9分、右からのクロスをチョーがシュート。GK山下がキャッチ。13分には右サイドのイオがスルーパスに対応しますが日本DFがすんでのところでクリア。日本のピンチが続きます。
16分、日本はコーナーキックのチャンス。遠藤の蹴ったキックは直接ゴールに吸い込まれたかと思われたのですが、韓国DFがヘディングでクリア。事なきを得ました。
24分、高倉監督が2枚目のカードを切ります。なでしこリーグの得点王・田中を上野(愛媛レディース)に交代。今日は田中は不発。なかなか国際試合では活躍できません。
29分、韓国もMFイオをカンに交代。36分にはFWチョーをジュンに交代。3枚目のカードを切り終えました。
試合は膠着し、なかなか得点できない韓国。日本もリスクを賭けて得点を取りにいかなくても優勝できるという変な均衡が保たれます。国際試合ではたまにある展開。
そんな43分、ペナルティーボックスに侵入した籾木がシュート。韓国DFキム・ヘリの広げた腕にシュートが当たり、ジャックウィックス主審は躊躇せずフォイッスル。そしてキムにイエローカードを突きつけペナルティスポットを指さしました。この終盤に入ってPKを獲得した日本。
このPKを籾木が右隅に決めて先制。貴重な1点をゲットしました。
44分、高倉監督は殊勲の籾木に替えDF清家(浦和レディース)をピッチに送り守備堅め。
アディショナルタイム表示は「4分」。4分10秒経ったところでジャックウィックス主審はタイムアップの笛を吹きました。午後9時22分のことでした。
日本女子代表は3戦全勝勝点9の完全優勝でした。しかも無失点の快挙でした。

表彰式では、日本選手の多くが個人賞を受賞しました。
Brave Awardは籾木選手に。Best GKは山下選手に、Top Scorerには岩渕選手が、MVPには、3試合全時間に出場、無失点に抑えたみな実選手に贈られました。
ベストレフェリーは、最終戦を吹いたジャックウイックス(オーストラリア)、ベストDFは韓国のジャン・セルギが選ばれました。
最後は日本の選手・関係者にメダルが授与され、カップが中島主将代行に渡されお決まりの花吹雪が巻かれました。

監督会見を取材、公式記録をピックアップして10時30分思い出深い九徳スタジアムを後にしました。
ホテル着は初めて11時を回ってしまいました。1階の喫茶室は真っ暗でしたが、ドアは空いていました。助かった。

コンビニで買った缶ビールで一人祝杯を挙げたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
中華台北女子 0-1 中国女子(前半0-1)
韓国女子 0-1 日本女子(前半0-0)得点:籾木(PK)

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