SSブログ

EAFF E-1サッカー選手権第6日目、男子最終日2試合を取材。

韓国・釜山で12月10日から行われている国際トーナメントも最終日。
なんとかお天気は持ってくれそうです。

7時30分起床。
今日もYouTube経由でテレビ朝日「羽鳥慎一のモーニングショー」など見て日本の情報収集。今浦島にならないようにしています。

シャワーを浴び、お昼ご飯を食べてお昼過ぎに出かけます。
地下鉄1号線を蓮山(ヨンサン)で乗り換えて3号線で総合運動場(チョンハブウンドウジャン)へ。
知り合いのカメラマンさんにお逢いしましたが、早足に付いていけず。でも1時30分前にはスタジアムのメディアルームに到着。いつもの記者席(メディアボックス)を確保。
メディアセンターで、日本女子代表の昨夜の活躍、2011年ワールドカップの決勝PK方式など視ます。何度見ても涙がチョチョギれます。
ついでに今日の日韓戦の勝利を祈って、ドーハで行われたアジアカップ準決勝の日韓戦も視聴。2-2の引き分けから延長PKで勝利した試合です。景気付けになりました。でも、この時のメンバーは凄かったですね。

そんな事をしていると、第1試合の香港vs.中国戦のメンバーリストが配布されました。
香港のスタメンは、GKヤップ。DFツィ、ロウ、デソウザ、レン、トン。MFフアン、オン、タン、チェン。FWダシルヴァ。5:4:1の布陣です。
対する中国の先発は、GKリウ。DFリ・アン、ワン・シエンシャオ、ジ、ユ。MFツァン、ムレへマイチジアン、リ・ハン。FWドン、カオ、ワン・チミン。4:3:3の布陣です。
両チームの国歌が同じため「愛国行進曲」は1回だけ演奏されました。今日も香港サポーターからは、大ブーイングです。
午後4時15分、香港のキックオフで試合開始。
個々の選手の力量の差が出た試合でした。しかし、香港も良く善戦したと思います。
開始9分、中国はツアン・シツェが蹴ったコーナーキックをムレイマティツアンが頭で押し込み先制。香港としては先手が取りたいところでしたが、中国に主導権を握られてしまいます。
18分、香港はウォン・ウェイがミドルシュート。右ポストに嫌われます。
36分、中国は左中間からフリーキック、ツァン・シツェが蹴ったボールが混戦になってこぼれたところをユがシュートしますが、これが右に外れます。これは決めてほしかった。
アディショナルタイム1分4秒、ハーフタイムに入ります。
後半5分、左サイドからムレイマイティジアンのクロスをドンがヘディングシュート。これはGKヤップの正面に。
26分、右サイドからのクロスに中国のツァンが反応しますが香港DFに引き倒されPK。ツァン自身がPKを決め2-0。駄目押し点でした。
中国が貴重な勝点3を挙げ、3位を確保した試合でした。

午後6時20分すぎ、第2試合でもあり今大会の最終戦でもある日韓戦のメンバーリストが発表されました。
日本のスターティングラインアップは、GK中村(柏U-18)。DF畠中(東京ヴェルディユース)、三浦(大阪桐蔭)、佐々木(城山)。MF井手口(ガンバ大阪ユース)、田中碧(川崎U-18)のダブルボランチ、右翼が橋岡(浦和ユース)、左翼が遠藤(横浜FM森島ユース)、トップ下が森島(四日市中央工)、鈴木(桐生第一)。FW上田(鹿島学園)。3:4:2:1の布陣です。(かっこ内)はユース年代の所属先。高体連出身者が5人、クラブ出身者が6人です。それにしても森保監督は3バックが大好きですね。韓国のハイプレッシャーに耐えられるのか? 韓国スカウティングの裏を書き4バックで行く勇気はありませんでした。
対する韓国の先発は、GKキム・センギュン。DFキム・テファン、キム・ミンジャ、キム・ヨンウォン、キム・ジンス。MFジュ・ソジョン、ファン・インボムのダブルボランチ、トップ下がソン・ジュホFW右翼がキム・インス、左翼がナ・サンホ、中央がリー・ジョンョップ。4:2:1:3の布陣です。
午後7時30分、タナタシェフ主審(ウズベキスタン)の笛で日本がキックオフ、試合が開始されます。

日本は引き分けても優勝というアドバンテージがあります。対する韓国は勝たなければ優勝はありません。その試合に賭ける意志が試合開始から出ます。
日本は気持ち的に完全に受けて立ってしまいました。球際の強さ、前進しようとする気概など、すべて後手になってしまいました。
そしてスタジアムの雰囲気。ここは韓国の釜山。それも日韓戦です。気が付けば3万人近くの観客が「テーファミングック」の大合唱。取材している私でさえ身震いがします。
そんな中、完全に日本は委縮。ほとんど彼らが持っている技術の高さ、戦術の閃き、等々出ませんでした。韓国は日本の井手口、田中碧に強いプレッシャーをかけ、3バックの広い両翼にドンドンボールを入れてきます。勢い、日本のMF両翼はDFラインに吸収され、攻撃の役には立ちません。
スコアは前半28分に韓国が左から崩してクロス、ポストをかまして落としたところをファン・インボムが決めた1本のクリーンシュートの1点だけでしたが、すべての面で韓国が上回っていました。
日本のチャンスらしいチャンスは、90分間で2回ほど。それもシュートはゴールの枠から外れていました。
森保監督(長崎日大)は、ハーフタイムでMF遠藤を相馬(三菱養和SCユース)に、後半17分にMF井手口を大島(静岡学園)に、33分にはFW鈴木を仲川(川崎U-18)に交代しますが、まったく薬石効なし。Jリーグの得点王・仲川は、まったく何もせず大会を去りました。
そんな前線からプレスをかけ続けた韓国ですが、90分間プレスをかけ続けるわけにもいかず、後半のある時点からリトリート気味にDFラインを3線揃えてカウンター攻撃に戦術変更。日本代表は、ある程度ポゼッションできるようになりましたが、今度は攻めるスペースが無い。そこでスチールされ何度も危ないカウンターアタックのピンチもありました。それでも1失点に抑えられたのはラッキーでした。韓国にも決定力不足は感じられました。
まさに韓国の気合勝ち。こんな情けない日本代表を見るのは久しぶりです。

試合後の監督会見も情けなかった。
試合の収穫は? という質問に対し、森保監督は、
「国際試合で戦える選手と戦えない選手が誰か、良くわかった」と答えました。
タイトルの懸かった決勝戦とも言える試合で、それはないでしょ。森保監督。
「日韓戦で戦うメンタリティーへはスカウティングビデオを見せたり、トレーニングの中で指示を出し、十分にやってきたつもりだったが、足りなかった。それは指導者としてわたしの責任です」と答えました。ウーン、代表監督としてはどうでしょうか。少し韓国のゴメス・ベント監督と力量の差がはっきりしたような気もしました。
記者会見場で配布されたニュースリリースでは、Top Scorerが小川航基になっていました。それは数字の多さで問題は無いと思いますが、Brave Award が鈴木武蔵となっていたのは少し首を傾げる人も多かった。Brave Awardは「敢闘賞」と訳せばいいのか。あまり鈴木の頑張りは感じられない大会でした。

森保監督の話を聞き、公式記録をピックアップして帰路に就くことにしました。地下鉄の終電も気になったし。
せっかくの久しぶりの海外サッカー取材でしたが、少し暗澹な気分で帰路につきました。ここのところ、日本代表、そしてU-22日本代表。大事な試合で勝てません。28日長崎で行われるU-22ジャマイカ戦、そして来年早々のU-23アジア選手権。どうなりますでしょうか? このまま森保監督で行くのか? 括目して待ちたいと思います。

11時15分すぎホテルに着き、苦い缶ビールを飲んだスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
香港代表 0-2 中國代表(前半0-1)
韓国代表 0-1 日本代表(前半0-1)

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。