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全国高校総体の崩壊を憂う。

昨日は気温17度超えだったそうですが、今日は朝から冷たい雨が降っています。

雨がわたしを眠らせる。

今日は特に予定もなく不要不急の外出はしないことに。

なぜかトイレットぺーパー、ティッシュペーパーの買い占めが進んでいるそうです。
2年前からこんなに紙が売れていれば、日本製紙のアイスホッケー部は続いていたんじゃないでしょうか。
今からでも遅くない。ひがし北海道クレインズの大スポンサーになっていただきたいものです。

やることもないので、先週の金曜日に早稲田大の生協で購入した新しい手帳に新年度の取材スケジュールなど調べて記入する作業をしました。
その作業中、2020年度の高校総体が、これまでのインターハイの原則を大幅に壊していることを知りました。

全国高校総体(通称インターハイ)は、全国高校体育連盟(高体連)が主催する総合体育大会です。
高体連は、戦後の昭和23年(1948年)に創設された新制高校のスポーツを統括する組織。昭和37年(1962年)までは各競技毎に全国選手権を開催していましたが、昭和38年(1963年)から国民体育大会のように一つの都道府県で同じ時期に開催する総合体育大会が生まれ変わりました。総合開会式を行いオリンピックのように競技を超えた選手たちが交流できる一大スポーツイベントになりました。参加人数も3万人を超える(選手数としては国体を上回る)、競技数も30を上回る日本最大のスポーツイベントです。
開催地は、東・中・西と回しながら8月初旬に開催され、平成22年(2010年)の沖縄大会で一応全国一回りしています。
大会は競技数も増え(例えばサッカー男子は昭和41年の1966年から、サッカー女子は2012年の平成24年から新たに加わっています)、
「これからは一つの都道府県の開催は不可能」ということで、地域ブロック(数県)での開催に変更されています。
これで、なんとか運営されてきた高校総体ですが、今年度は「北関東ブロックの担当」ということで、群馬県で総合開会式を行い(サッカーも男子は高崎市、女子は前橋市で開催)、栃木、茨城、埼玉を中心に実施されるのですが、なんと北は青森(相撲)から南は大分(フェンシング)まで、メインの陸上競技は静岡県エコパスタジアムでの開催、会期も7月21日からオリンピックをまたいで8月25日まで行われるというのです。
もはや高校総体が誕生した時の理念は、全く崩壊です。
もちろん、今年は東京オリンピックが開催されるから特別だ、という意見はあるでしょうが、高体連みたいな半分お役所みたいな組織は、「前例」というお化けが跋扈するもので、例えば「一つのブロックの4つの都道府県で開催することを原則とする」みたいな物を残しておかないと、ますます高校総体の将来は危ういです。
実際に来年度は北信越ブロック(中)での開催ですが、開催地は福井、新潟、富山、石川、長野、和歌山での広域開催。さ来年度は四国ブロック(西)での開催ですが、徳島、香川、愛媛、高知、和歌山(ヨット競技は和歌山での固定開催)やはりかなりの広域開催です。

スポーツ三昧は、「高校サッカー年鑑」などという本の出版に携わっていたのですが、昭和53年度(1978年)の福島総体(関塚JFA技術委員長が選手で出場していました)から平成26年(2014年)の南関東総体(男子サッカーは山梨県、女子サッカーは東京都)まで34大会を取材しました(1992年の宮崎大会と1996年の山梨大会はオリンピックでバルセロナとアトランタに行ったため取材できませんでした)。
忘れもしないの平成24年(2012年)の北信越ブロック大会。報道員会議で新潟市まで行き、サッカー会場の長野県松本市へ移動するために新潟から上越新幹線で高崎へ移動、長野新幹線で長野に出て特急しなのに乗って松本まで行ったことがありました。広域開催もここまで来たか、と思いました。
高校総体は地方新聞の記者さんたちも活躍されるのですが、
「もう2競技以上の掛け持ちは無理です」と話しておられました。
まあ、スポーツ三昧も、ここのところ数年は高校総体は取材しておらず、そんな苦行も無縁になっています。

そんな具合で、高校総体の将来を憂いているスポーツ三昧でした。
<了>


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