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日本高校サッカー選抜チームの欧州遠征でご一緒したメンバーの現在を探る。

昨日、東京地方に雨を降らせた低気圧は東方海上に去り、再び春らしい良いお天気に。
今日は桃の節句・ひな祭りです。

とは言っても特に取材の予定なし。
今日も不要不急の外出はいたしません。

午前中から、金曜日に購入した「2020 J1 J2 j3選手名鑑」を頭から最後まで熟読(?)。
昔、高校サッカー選抜チームでご一緒にヨーロッパに遠征した選手たちが、現在どのチームに所属して活躍しているのかを探ってみました。

昨日も書いたように、私は「高校サッカー年鑑」などという本の出版に1978年から2014年まで携わっていたので、1983年から2011年までの間に15回日本高校サッカー選抜チームのヨーロッパ遠征に帯同取材しています。もう1回、個人の資格で2013年もデュッセルドルフ国際大会を取材しています。まあ、FC東京の室屋成(青森山田)などがいたのですが、その時の選手は除外することにしました。

まずJ1リーグに所属している現役選手と指導者たちです。
横浜F・マリノスには中林洋次(GK・市立船橋2005年)がいます。昨年マリノスがJ1で優勝した際、スタメンGKが負傷したため交代出場。優勝した瞬間はピッチに立っていたラッキーな選手です。
FC東京は現役選手はいないのですが、長谷川健太監督(清水東1983年)と佐藤由紀彦コーチ(清水市商1995年)がいました。
鹿島アントラーズには、相馬直樹コーチ(清水東1990年)と白﨑凌兵(MF山梨学院大付2011年)がいました。相馬コーチは、キャプテンを務めてベリンツォーナ国際大会でスイスU-20代表に0-1で惜敗、準優勝に輝きました。
川崎フロンターレには、高校選抜でもGKコーチを務めた菊池新吉(GKコーチ、遠野2005年)がいます。選手では登里亨平(DF香川西2009年)と車屋紳太郎(DF大津2011年)の左右両サイドバックが頑張っています。
サンフェレチェ広島も多士歳々。井林章(DF広島皆実2009年)、増田卓也(GK広島皆実2007年)、柴崎晃誠(MF国見2003年)の3人が所属。
ガンバ大阪には、松波正信(強化アカデミー部長、FW帝京1993年)がいました。
大分には、昨年度の最優秀監督に選ばれた片野坂知宏監督(鹿児島実1990年)が今年も健在。
清水にも大榎克己(強化部長、MF清水東1983年)が名前を連ねています。
浦和には、鈴木大輔(DF星稜2007年)がいます。言わずと知れたロンドン・オリンピック4位のメンバー。
湘南には、渋いところで坂本紘司(スポーツダイレクター、MF静岡学園1997年)がいました。
今年14年ぶりにJ1に復帰した横浜FCのキャプテンは南雄太(GK静岡学園1997年)。ベスト8に入ったシドニー・オリンピックのGKでした。

J2でも活躍を期待される選手・指導者がいます。
J1から降格した松本山雅の監督は名将・布啓一郎(市立船橋1995、1997年)。遠征では2回コーチとして参加されました。選手では中美慶哉(MF前橋育英2009年)がいます。
磐田には西野泰正(富山第一2001年)がコーチで健在。
大宮には大塚真司コーチ(習志野1993年)がいました。
山形の櫛引政敏(GK青森山田2011年)はリオデジャネイロ・オリンピック代表。
京都の實好礼忠監督(南宇和1990、1991年)は、2年連続でご一緒しています。佐藤尽コーチ(室蘭大谷1993年)はサブキャプテンを務めました。
岡山の増田繁人(DF流経大柏2011年)はキャプテンで遠征チームをまとめました。
金沢の作田裕次(DF星稜2005年)もクレバーな守りでチームに貢献します。
長崎は手倉森誠監督(五戸1986年)、そして徳永悠平(DF国見2001年)と徳重健太(GK国見2001年)が故郷のチームに帰って活躍します。
東京ヴェルディの監督は永井秀樹(MF国見1988年)、そしてコーチに江尻篤彦(FW清水商1986年)が指導者として頑張ります。亡くなった元清水エスパルスのコーチ真田雅則さん(GK清水商1986年)と江尻、手倉森とアムステルダムの街を散策した思い出は忘れられません。
福岡の長谷部茂利監督(桐蔭学園1990年)も昨年の水戸ホーリーホック躍進の立役者でした。福岡での手腕も見せ所です。
千葉には3人の現役選手がいます。ガンバ大阪から帰ってきた米倉恒貴(DF八千代2007年)、小島秀仁義(MF前橋育英2007年)、増嶋竜也(DF市立船橋2003年)。いずれも実戦経験豊富な選手。しばらくJ2に定着している千葉ですがオリジナル10の伝統の力を発揮してほしい。
草津には渡辺広大(DF市立船橋2005年)がいます。高校選抜では「渡邉」としてキャプテンを務めました。

J3にも懐かしい顔が揃っていました。
藤枝には大迫希(MF鹿児島城西2009年)がいます。「半端ない」大迫勇也(ブレーメン/GER)の同級生で、高校選抜をドタキャンした勇也に代わって活躍した選手。
富山の安達亮監督(市立船橋1988年)も個性の強い選手でした。指導者として色々なチームを渡り歩く一匹狼です。
秋田には田中雄大(DF野洲2007年)がいます。秋田には同姓同名の選手がいます。
八戸の監督には中口雅史(国見1990、1991年)。JFLのMIOびわ湖の監督を退任したとは聞いていましたが、青森県に移住したのですね。彼も2年連続でヨーロッパにご一緒しています。
福島には樋口寛規(FW滝川第二2011年)がいました。遠征時には進路のことをいろいろと相談を受けたことを思い出します。
今年からJ3に昇格した今治には園田卓也(DF国見2003年)がいます。昨年もJFLで大活躍。昇格の原動力になりました。

以上、ざっと挙げました。漏れもあるかもしれませんが42人いました。15回の帯同は、1年おきでしたので私が遠征に行っていない年にもたくさん選手、指導者はいるでしょう。長崎総科大付の小嶺忠敏先生(国見1988、1991年)などは現役監督として現在も頑張っておられます。
だいたい1回の遠征の選手は20人以内ですので、約300人の選手の中から、これだけの人材が日本サッカー界に貢献しています。
その他にもU-18日本代表監督の影山雅永(磐城1986年)や大学で指導している順天堂の堀池巧(清水東1983年)、日体大の楠瀬直木(帝京1983年)、びわ湖成蹊スポーツ大の望月聡(守山1983年)。ジャーナリスムの世界で健筆を振るう忠鉢信一(朝日新聞、帝京1986年)、タレントとして活躍する前園真聖(鹿児島実1991年)、コンサドーレ札幌の社長となった野々村芳和(清水東1990年)、そして高校サッカーの指導者になっている尚志高校の仲村浩二(習志野1991年)、駒大高の大野祥司(武南1990年)、大成の豊島裕介(帝京1999年)、藤倉寛(帝京1999年)ら多士済済のメンバーが揃っています。
変わり種としては、現役引退後JFLのマルヤス岡崎に現役復帰(強化担当兼任)した森山泰行(FW帝京1988年)がいます。

日本高校サッカー選抜チームについては、存続の意義を問題にする旨もありますが、多くの選手・指導者に国際経験を積ませ日本サッカーの発展につなげよう、という意義もあるわけです。
今週末に予定されていた今年の日本高校サッカー選抜チームの御殿場合宿や静岡ヤングサッカーフェスティバルは、新型コロナの影響で中止になってしまいました。1995年に始まって1回も欠かさず続いていた静岡高校選抜との定期戦が途絶えてしまうのは残念です。
1991年の湾岸戦争の時も高校選抜のヨーロッパ遠征は中止されませんでしたが、今年はどうなるのでしょうか。ブンデスリーガを観戦しようとした日本人が観戦を拒否されるなど、ドイツでも日本に対する風当たりは強くなっています。
1973年に始まった高校サッカー選抜の海外遠征(ヨーロッパへの遠征は1978年から)。果たして今年も行われるのでしょうか。

昔、選手団の一員として15回参加しているスポーツ三昧としては気になるところです。
<了>

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