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サッカー関東大学女子リーグ早慶戦とアイスホッケー関東大学リーグ戦3試合を取材。

秋らしいお天気が戻ってきました。25度越えの夏日。
小春日和、インディアンサマーの1日でした。

DyDoアイスアリーナでは、10時から関東大学アイスホッケーリーグ戦Div.ⅠAグループの集中開催日でしたが、自宅裏の早稲田大学東伏見グラウンドでは、関東大学女子サッカーリーグ戦の早慶戦があったので、まずそちらへ行ってみました。
サッカーの女子早慶戦は、今年度に入ってから4回目です。関東女子リーグで2戦(9-1、4-0)、早慶定期戦(3-1)で戦い関東女子大学リーグで4試合目。すべて早稲田が勝っていますが、得失点差は徐々に狭まっています。ただし、早稲田ア女は定期戦を含め、まだ史上1回も慶應義塾ソ女には負けていません。
慶應ソ女の健闘を祈ってか、慶應側観客席は立錐の余地もないぎゅうぎゅう詰め。わたしも慶応義塾ソッカー部の若いOGの隣で観戦しました。さすがに伝統の一戦です。
慶應義塾ソッカー部女子では、A4版の立派なデイリープログラムを作って配布していました。これも一つの文化ですね。早稲田ア女には、こういう習慣はなく、関学との定期戦のとき選手のメンバー表を配布したくらいかな。慶応義塾ソッカー部女子が、サッカー文化というものを十分に理解していることが良く分かります。ついでにハロウィンのお菓子を配布していたのにはびっくり。中には選手からのメッセージカードが入っており、わたしの袋の中には、#16加藤楓琳選手の、
「遠方まで”ありがとうございます”TEAM 2018”最後の早慶戦。最高の試合にします。応援よろしくお願いしまう」という決意表明のカードが入っていました。なにか、ほっこりしますね。
ソッカー部と父兄、OB、関係者と選手たちとの良い関係がうかがえます。

閑話休題。
前々節、早稲田ア女は帝京平成に手痛い1敗を喫しています。もう勝点は落とせない状況です。このリーグの優勝は2年遠ざかっており、何としても勝ちたい。
慶應ソッカー部も今季4回目の対戦。1-9、0-4、1-3と得失点差は縮まっており戦うたびに手ごたえを感じているはず。史上初の大金星を狙っての一戦でした。

期待にそぐわぬ一戦になりました。
早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK木付(日ノ本学園4)。DF渡部(日ノ本学園4)、小林(JEF鳥羽U-18・3)、源関(ASちふれエルフェン埼玉3)、中田(日ノ本学園3)。MF柳澤(浦和ユース4)、安部(聖和学園4)のダブルボランチ、右翼が山田仁(大商学園3)、左翼が熊谷(十文字4)、トップ下が村上(十文字2)。FW河野(藤枝順心4)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年ぢの所属先。数字は学年。右翼の冨田(作陽2)が居ないくらいでほぼベストの陣容でライバル慶應に立ちち向かいます。
対する慶應義塾大学ソッカー部女子のスタメンは、GK志鎌(常盤木学園3)。DF佐藤(十文字2)、奥本(与野3)、小川(神村学園2)、足立(大阪桐蔭2)。DF中島(十文字4)、工藤(日テレ…メニーナ3)のダブルボランチ、右翼が松木(常盤木学園3)、左翼が庄司(聖和学園1)、トップ下が鈴木(十文字2)。FW山本(横須賀シーガルズ2)。4:2:3:1の布陣です。昨年まで野村智美(作陽)という好GKがいたのですが(元作陽高校サッカー部監督のお嬢さん)、今季は経験者が皆無。もともとFW登録の志鎌が背番号10をつけたままGKを務めます。
慶応義塾大学にはスポーツ推薦制度がありません。これだけの選手が学力、AO入試だけで集まったのは凄い事です。大学のブランド力とソッカー部の努力がしのばれます。
早稲田ア女の木付、三浦(浦和ユース4)、河野、熊谷の4人が、慶應義塾ソ女も工藤が昨年の台北ユニバーシアードに日本学生代表として参加しています。レベルの高さが窺えます。

11時、慶應義塾ソッカー部のキックオフで試合開始。
現時点で早稲田ア女は勝点16でトップ、慶応義塾ソ女は勝点8で6位です。その順位の差が試合展開に現れました。早稲田ア女が押し込み、慶應義塾ソ女が耐え忍ぶ展開が続きます。
8分、早稲田は左中間から柳澤がフリーキックでゴール前に蹴りこむと河野がヘディングで折り返し小林がヘディングシュート。クロスバーに当たって上に外れます。
12分にも左サイドを熊谷がドリブルで切り裂きクロス。中に詰めた河野がボレーシュート。慶應GK志鎌の正面に飛びキャッチ。事なきを得ます。
18分、慶應も反撃。鈴木がシュートしますが、惜しくも左に外れます。23分にも右からのクロスを山本がシュートしますが早稲田GK木付がキャッチ。
25分、慶應GK志鎌が蹴ったボールが早稲田河野の前に。河野の蹴ったボールは左サイドネットに。
28分にはオーバーラップした中田がドリブルで持ち込みシュートしますが、GK志鎌がキャッチします。
30分、早稲田の源関が慶應の中島と接触。負傷してプレー続行不可能に。今成可奈レフェリーが中島にイエローカードを出しました。33分、源関に代わって三浦がピッチに入ります。
44分、早稲田はコーナーキックのチャンス。柳澤の蹴ったボールをヘディングシュートしますが、慶應DFが身体を張ってのクリア。
45+1分にも早稲田コーナーキック柳澤の蹴ったボールを三浦がヘディングシュート。左に外れます。
アディショナルタイム1分15秒、ハーフタイムに入ります。前半はスコアレス。

先に動いtのは早稲田ア女の川上嘉郎監督。MF安部を並木(藤枝順心1)に交代。トップ下に据えて村上がボランチに下がります。慶応義塾ソ女は前半と同じメンバーで後半に臨みます。
一進一退の攻防が続きます。早稲田ア女は、トップの河野にボールが入らず徐々に下がってくる悪いパターン。慶応義塾ソ女も山本にボールが収まらず、なかなか攻撃の起点がつくれません。
後半15分、慶應義塾ソ女は左サイドに流れた山本のボールが出てドリブル、クロスを放り込むと右サイドからオーバーラップした佐藤がシュート。ゴールの枠に飛びますが早稲田ア女GK木付がキャッチ。
20分には早稲田ア女が右からクロス。河野がシュートまでいきますが慶應義塾ソ女の志鎌がキャッチ。
23分、早稲田の川上監督が3枚目のカードを切ります。MF右翼の山田仁に替えて松本(十文字2)をピッチに送ります。
29分、早稲田ア女は替わって入った松本が右サイドをドリブルで切り裂きクロス、中央に詰めた柳澤がヘディングシュート。惜しくも左に外れます。
32分、早稲田ア女はコーナーキックのチャンス。柳澤の蹴ったボールを河野がヘディングシュートしますが上に外れます。
早稲田ア女の猛攻が続きます。34分にも柳澤のコーナーキックを慶應義塾ソ女GK志鎌がパンチング、小さくなったクリアを村上がヘディングシュートしますが右に外れます。
35分、熊谷の左からのクロスを河野がヘディングシュートしますが、これも上に外れます。
慶応義塾ソ女の集中力は最後まで切れませんでした。
ここで慶應義塾ソ女の伊藤洋平監督がようやく動きます。DF佐藤を加藤(常盤木学園3)に交代。そう、わたしのハロゥイン”トリック・オア・トリート”に入っていたカードの加藤選手です。
40分、早稲田ア女の右SB渡部がオーバーラップしてシュート。左に外れます。
42分、慶應義塾ソ女は、1点を奪おうと前がかりになっていた早稲田ア女に対してカウンターアタック。自陣から出たスルーを受けた加藤が右サイドをドリブルで突進、早稲田DFの裏をかき左にカットインしてシュートまでいき、GK木付も抜きますが、早稲田DFがバックアップ。ゴールイン寸前でクリアします。
45+1分、慶應義塾ソ女はCB奥本を中井(作陽1)に交代。最後に守りを固めます。
この選手交代で、第4のオフィッシャルがアディショナルタイム表示を出せませんでした。早稲田ア女のマネージャーが「アディショナルタイムは何分ですか?」」と第4のオフィシャルに確認に来るほど。
そのままアディショナルタイム2分29秒、今成レフェリーがタイムアップの笛を吹きました。
早稲田ア女、最後まで猛攻を仕掛けましたが慶應儀軸ソ女の堅い守りを崩せませんでした。これで帝京平成が山梨学院に3-0で勝ったため2位に転落。自力優勝がなくなりました。最終節に早稲田ア女が日本体育に勝ち、帝京平成が東洋に敗れた時のみ優勝の目が残っていますが……。
一方の慶應義塾ソ女は最後までディフェンス面での齟齬が出ませんでした。貴重な勝点1をゲット。定期戦での引き分けはありますが、公式戦で早稲田に引き分けたのも初めてだと思います、年末年始のインカレ出場に望みを繋ぎました。

試合後、慶應義塾ソッカー部OBで東京新聞の財徳さんから声をかけていただきました。「早稲田を斬る」Tシャツを着ていらっしゃいました(笑)。
昨年の台北ユニバでインタビューした工藤真子選手にも一声かけました。
「慶應、よくなりましたね。工藤さんのボランチ(台北ではサイドバックでプレーしていた)も良かったよ」と告げるとにっこり笑って「ありがとうございます」と応えてくれました。若いプレーヤーの成長は、取材者として嬉しいものです。

30分ほどインターバルを設けて、今度は育成リーグの早慶戦が始まります。
早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK川端(十文字2)。DF吉松(福岡舞鶴3)、高瀬(JEF千葉U-18・2)、佐々木(常盤木学園2)、和田(スフィーダ世田谷4)。MF加藤(アンジュヴィオレ広島1)、秋山(八王子学苑八王子3)のダブルボランチ、右翼が阪本(大商学園2)、左翼が八神(常盤木学園2)、トップ下が大井(大商学園4)。FW山田彩(JEF千葉U-18・4)。4:2:3:1にお布陣です。
対する慶應義塾ソッカー部のスタメンは、GK沢渡(慶應湘南藤沢4)。DF尾崎(多摩3)、鈴村(村田女子4)、中井(作陽1)、加藤(常盤木学園4)。MF清水(文教学院女子3)、勝木(大和3)のダブルボランチ、右翼が高月(村田女子1)、左翼が澤田(慶應湘南藤沢3)、トップ下が内山(吉祥女子3)。FW松本(慶應湘南藤沢4)。4:2:3:1の布陣です。
午後1時20分、慶應義塾ソ女のキックオフで試合開始。

トップチーム同士の対戦はスコアレスドローに終わりましたが、ブロッサムチームの対戦はディフェンシブになることなく、積極的な攻防が見られました。
開始3分、慶應義塾ソ女の松本が左60度からオープニングシュート。先制点を狙いましたが惜しくも右に外れます。
10分、早稲田ア女は中央を崩して最後は大井が中央右寄りのバイタルエリアからシュート。右ポストに当たってゴールイン。先制します。
19分、早稲田ア女の阪本がクロス、慶應義塾ソ女のGK沢渡がパンチングでピンチを防ぎます。
21分、慶應義塾ソ女がFW松本を佐藤(十文字2)に交代。
24分に早稲田ア女の山田彩が相手陣でパスカット、スチールしたままシュートまで持ち込みゴール。2-0と試合の主導権を握る得点をゲットしました。
27分、慶應義塾ソ女も反撃。勝木が遠目からシュートしますが左に外れます。
30分に早稲田ア女は右サイドから坂本がクロス、山田彩がヘディングシュートしますが左に外れます。
慶應義塾ソ女は34分にコーナーキックのチャンス。高月の蹴ったボールをファーの角度のないところで待ち受けた内山が頭で押し込み1点を返しました。
32分、早稲田ア女も坂本がシュートしますが左に外れました。
育成リーグは35分ハーフで実施されますが、アディショナルタイム44秒、ハーフタイムを迎えました。

ハーフタイムで早稲田ア女は大きくメンバーを入れ替えます。GK鈴木(浦和ユース2)。DF真田(広島文教1)、桝田(ちふれASエルフェン埼玉1)、中條(JFAアカデミー福島3)、森田(JFAアカデミー福島3)。MF加藤、高瀬のダブルボランチ、右翼が関(西宮女子FC 1)、左翼が蔵田(十文字1)、トップ下が阪本。FW萩原(常盤木学園2)。加藤、高瀬、坂本の3人が前半に引き続きピッチに残ります。
慶應義塾ソ女も、GK沢渡から宇留野(慶應湘南藤沢4)に、MF高月を松本(慶應湘南藤沢4)に交代します。

後半に入り9人メンバーを変えた早稲田ア女は、なかなか攻撃面で組織が機能しません。一方の慶應義塾ソ女は2人のメンバー交代だけで、攻撃面での変化は見られませんでしたが守備面での崩れはありません。再び一進一退の攻防が繰り広げられました。
後半15分、慶應義塾ソ女はMF松本に替えて工藤(日テレ…メニーナ3)をピッチに送ります。工藤はメニーナ時代に経験したセンタ^バックのポジオションに着きます。
後半17分、早稲田ア女はMF関を黒川(大泉3)に交代します。
ようやく19分、早稲田ア女の阪本が中央突破からシュート。慶応義塾ソ女DFのブロックに当たったボールが阪本に戻ってきて再びシュート。ゴールインします。3-1。
21分には早稲田ア女がコーナーキックのチャンス。高瀬の蹴ったCKを桝田がヘディングシュート。4-1としてほぼ勝利を決めました。
25分、慶應義塾ソ女はDF工藤を志鎌(常盤木学園4)に交代。最初のゲームでGKを務めた志鎌が本来のFWの位置に入ります。
30分、早稲田ア女はペナルティーアーク内から高瀬がフリーキックを蹴りますが、惜しくもクロスバーに跳ね返ります。GK宇留野がキャッチ。
31分には慶應義塾ソ女の清水がフリーキック、鈴村がヘディングシュートしますが右に外れます。
34分、早稲田ア女は再びコーナーキックのチャンス。ヘディングシュートしますが左に外れました。
アディショナルタイム1分7秒、タイムアップを迎えました。
2試合目は早稲田ア女が実力を発揮、4-1と快勝。1試合目の不本意な引き分けの留飲を下げました。慶応義塾ソ女は、1試合目ほどの気合が無く、敗れてrしまいました。それだけトップ同士の早慶戦にかける気持ちが強かったのでしょう、いずれにせよ、伝統のライバル同士の一戦は、2試合とも見ごたえある一戦でした。

2時45分、坂の上のアイスアリーナに移動。途中、ランチをマックで購入。アリーナに入りました。

続く

[結果]
関東大学女子リーグ1部第」8節
早稲田大学ア式蹴球部女子 0-0 慶應義塾大学ソッカー部女子

関東大学女子育成リーグ
早稲田大学ア式蹴球部女子 4-1 慶應義塾大学ソッカー部女子(前半2-1)

関東大学アイスホッケーリーグ戦
Div.ⅠAグループ
東洋 4-3 日本体育(0-0、3-3、1-0)
明治 7-4 慶應義塾(5-1、2-0、0-39
Div.Ⅱ
筑波 5-0 駒澤(2-0、1-0、2-0)

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