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ユニバサッカー日本男子連覇、早稲田ア蹴の男女2試合を取材。

またぞろ午前3時に起きだし、PCに向かいます。

外は、相当に強い雨が降っていました。

ユニバーシアード男子サッカー決勝、ブラジルvs.日本戦をオリンピック・チャンネルでライブ・ストリーミングしようとしたのですが、前半は映像が止まったり、画像自体が消えたり。
うまく行きませんね。イタリアの映像を視るのは大変です。

ようやくハーフタイムに画像が正常に視られるようになりました。スコアは0-0、スコアレスで良かった。
日本ユニバーシアード代表のイレブンは、GK阿部(筑波大4←新潟U-18)。DF中村(明大4←日大藤沢)、木村(流経大4←流経大柏)、田中(大坂体大4←履正社)、山原(筑波大4←JFAアカデミー福島)。MF山本(関西学院大4←草津東)、高嶺(筑波大4←札幌U-18)のダブルボランチ、右翼が紺野(法大4←武南)、左翼が三苫(筑波大4←川崎U-18)。FW旗手(順天堂大4←静岡学園)、上田(法大3←鹿島学園)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。三苫と旗手の二人が前回の台北ユニバにも出場、金メダルを手にしています。

前半、ブラジルのCB#3がイエローカードをもらっていました。
後半の立ち上がり、ブラジルが試合を決めてしまえとばかりに攻勢に出ます。
7分、ブラジルのカウンターアタック、#2がシュートまで行きますが左に外します。
これがこれが決まっていれば、と後から考えるとぞっとしました。
10分、日本に僥倖がやってきます。上田がペナルティエリア内に侵入するとブラジル#3が背後からタックルで引っ掛けイエローカード、2枚目でレッド退場です。倒された上田がPKを右隅に決めて日本が先制。しかもブラジルは10人になってしまいます。
13分、17分とブラジルは選手交代。なんとかポジションを整えて反撃に出ようとしますが、徐々に日本ペースになっていきます。
19分、日本は見事なスルーパスを通し受けた上田がシュート。2-0とリードを広げます。
こうなるとラテンの血かブラジルのモチベーションが下がっていきます。
22分、コーナーキックのチャンスを日本の田中がヘディングシュート。左に外れますが、25分には左からのクロスをファーに詰めた旗手がシュート、3-0。ほぼ勝利を決めました。
33分、ようやくブラジルはフリーキックを起点にチャンスを掴み、ゴール前のボールをクリアできなかった混戦からフラジルの#7が左足ボレーでゴールを決め1点を返します。
しかし、日本も攻撃の手を緩めません。36分、右からのアーリークロスを上田がゴール、4-1。上田はハットトリック達成!
39分、日本はDF山原を角田(筑波大2←前橋育英)に、42分にはMF紺野を金子(日大4←前橋育英)に交代。
試合は、そのままアディショナルタイム2分で終了します。4-1、日本は最後のユニバーシアードも優勝しました。通算6回目は最多です。
3位は地元イタリア。ナポリ・ユニバーシアードのサッカーの全日程が終了しました。

朝のルーティーンを済ませて仮眠に入ります。
目覚めた時、
「ああ、やっちまった。寝過ごしたな」と思って時計を見たら10時20分でした。早々に雨の中、自転車を走らせ、自宅裏の早稲田大学グラウンドへ。
11時キックオフで関東サッカーリーグ2部の早稲田大学ア式蹴球部FC vs.tonan前橋戦を取材しま
す。
今季から学生が主体でリーグに参加している早稲田。前半を終えて4分5敗の勝点4、暫定10位の最下位に甘んじています。相手のtonan前橋は開幕戦(4月6日)アウェーで1-5と大敗を喫しています。しかも前半戦を5勝2分2敗と暫定2位と好調です。監督は、ペレイラ・カルドーゾ・ワグネルこと、FC東京で”キング・オブ・トウキョウ”と言われていた伝説のプレーヤー、アマラオです。
なんとか雨中のホーム戦で一矢報いたい早稲田。ベンチからは、
「向こうは朝早くに群馬を出ている。疲れているから最初から飛ばしていけ」と訳の分からぬ激励の声が飛んでいました。

早稲田大学ア式蹴球部FCのスターティングラインアップは、GK高田(東山2)。DF小山(早稲田実3)、西田(東福岡1)、監物(清水ユース1)、竹浪(國學院久我山1)。MF松高(浦和ユース3)、小野寺(専大北上3)のダブルボランチ、右翼が西尾(流経大柏1)、左翼が金田拓(早稲田実3)、トップ下が小林将(高崎2)。FW平田(早大本庄1)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。
対するtonan前橋の先発は、GK飯野(足利南)。DF亀井(平成国際大)、深瀬(帯広北)、長谷(桐蔭横浜大)、吉田(流経大)。MF大塚(不明)、田中(尚美学園大)のダブルボランチ、右翼が澤田(青森山田)、左翼が額賀(静岡産業大)。FW齋藤(仙台大)、フレイタス(ソロモン諸島)。4:4:2の布陣です。(カッコ内)は出身校、外国人選手は国名。
午前11時、早稲田のキックオフで試合開始。

篠つくような雨が降り続き、水たまりが出来てボールが止まってしまう所とスリッピーな部分と混在する難しいピッチです。
なんとか先制して主導権を握りたい早稲田でしたが、開始早々のフリーキックは前橋ゴール前に混戦を作っただけで終わりました。逆に3分、前橋に先制機を与えてしまいました。
右中間から齋藤が蹴ったフリーキックは、早稲田ゴールに吸い込まれていきました。
14分にも同じようなシーンがありましたが。これは早稲田GK高田がキャッチ。
19分には、前橋の額賀がバイタルエリアでパスを受け、振り向いてシュートしますが、GK高田が
ファインセーブ。コーナーキックに逃れて事なきを得ます。
29分、早稲田は前半唯一と言いても良いチャンス。小林将がシュートしますが、前橋GK飯野がキャッチします。
前橋は、長身FWソロモンの怪人フレイタスにボールを集め、攻撃の起点に利用、何度も早稲田DFを慌てさせましたが、なんとか前半の失点は1点に抑えました。
前橋の優勢のまま、アディショナルタイム4秒で前半は終了します。

後半も両チームとも同じイレブンで試合に臨みます。
なんとか同点に追いつきたい早稲田。3分にチャンスを掴みます。金田拓がペナルティーエリア―内に侵入、スルーパスを受け取ると前橋DFに倒されPKを得ました。このPKを松高が左隅に決めて1-1同点に追いつき試合を振り出しに戻します。
この勢いで一気に逆転したい早稲田でしたが、前橋も反撃。早稲田陣内にボールを押し込みます。早稲田はCKに逃れるしか手がありません。
5分、吉田が蹴ったコーナーキックをフレイタスがノーマークでヘディングシュート。これは早稲田GK高田が好セーブを見せコーナーキックに逃れます。
しかし、このコーナーキックのチャンスを前橋は生かします。5分、松高の蹴ったボールを、今度はグレイタスがヘディングシュートを決めて再び2-1とリードを奪います。
13分、早稲田はバイタルエリアから金田拓がシュート。上に外してしまいました。
19分、早稲田が先に動きます。MF小野寺を奥野(早稲田実3)に交代。
20分、前橋は右サイドからフレイタスがクロス、吉田を経由したボールを斎藤が左45度から押し込み3-1。
21分、早稲田はMH西尾を秋元(早稲田実2)に交代。
なんとか食らいつきたい早稲田も再び陣容を立て直し前橋陣内へ。そして最初と同じような状況でPKを得ます。主審に猛然と抗議する前橋イレブン。それでも判定は覆りません。
23分、松高がPKを決めて3-2。勝負の興味を繋ぎます。
その後も、早稲田は金田拓が蹴ったフリーキックを秋元がヘディングシュート。絶好の同点機でしたが、前橋GK飯野がファインセーブを見せ同点はは許しません。
28分、早稲田はFW平田を宮脇(早稲田実2)に交代。前線に新手を投入します。
32分、ようやく前橋のアマラオ監督も動きます。MF大塚を忠田(FC大坂)に交代。
一進一退の雨中の攻防が続きましたが、37分に前橋が早稲田にとどめを刺す1点を奪います。右サイ
ドから齋藤がクロス、ファーの額賀がヘディングシュート。決定的な4点目を奪いました。
この後、前橋は右から忠田がクロス、フレイタスがヘディングシューとしますが左に外れました。
44分、前橋は2人目の交代。FW齊藤を山腰(神奈川大)に交代しますが、これは時間稼ぎのような交代でした。
アディショナルタイム3分27秒、試合はタイムアップを迎えました。

早稲田FC、気合は入っていましたがゴールはPKの2点だけ。得点力不足は解消されていません。いまだ未勝利は辛いところです。
tonan前橋、少しセルフジャッジや審判にたいする異議が多すぎます。もっとも昨日のJ1リーグ横浜F・マリノスvs.浦和レッズのような「ゴール→オフサイド→ゴール」みたいな判定があるとレフェリーに文句を言ってみたくなるのは分からないでもないけど。前橋は将来J3入りを目指しているようですが、その手前のJFLでは審判に対する異議に対しては厳しくしています。今のままではJFL昇格資格を疑われるような試合ぶりでした。まあ、ブラジル人アマラオさんが監督で必要以上に「マリーシア」を強調したわけではないでしょうが。
それと第4の審判の卜部さんの神経質しすぎる試合運用も気になりました。あまりにも教条主義的な注意の仕方で見ていて気分の良いものではありません。
そんなわけで、取材していて気持ちの良い試合ではありませんでした。やはり見ていて気分が良くならないとサッカー、スポーツは楽しくないですからね。
ともかく、tonan前橋の強さが目立った試合でした。

一度、帰宅し昼食を摂ってから出直します。
今日は、武蔵野陸上競技場でJFLの東京武蔵野シティFC vs.ラインメール青森戦が午後3時キックオフであったのですが、午後4時キックオフで早稲田大学グラウンドで関東女子リーグ早稲田大学蹴球部女子の試合があったので、後者を取材することにしました。早稲田ア女が、早慶定期戦から中1日でどんなメンバーで、どんな戦い方をするのか見てみたかったのです。相手は神奈川大学女子サッカー部。関東や全国インカレのライバルです。
ここまで早稲田ア女は、後期3節を終えて6勝3分1敗の勝点21で暫定1位。不滅の11連覇に向かって驀進中です。今日はライバル神奈川を叩いて勝点3を加えたいところでした。
対する神奈川は、4勝4分2敗の勝点16。暫定○位。前期は早稲田ア女とホームで2-2の引き分け。決着
をつけたいところでした。早稲田ア女は2日前に慶應ソ女と定期戦を戦っており、この一戦に照準を合わせている神奈川に比べれば遥かに条件的に悪い。そんな試合を試合をどのような戦い方をするか注目されました。

早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK川端(十文字3)。DFブラフ・シャーン(スフィーダ世田谷ユース1)、小林(JEF千葉U-18天)、船木(日テレ・メニーナ1)、中田(日本学園4)。MFアンカーが中條(JFAアカデミー福島4)、右翼が阪本(大商学園3)、左翼が並木(藤枝順心2)、トップ下右が荻原(常盤木学園4)、左が高瀬(JEF千葉U-18展)。FW廣澤(ノジマステラ神奈川相模原1)。4:1:4:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。数字は学年。早慶戦と3人スタメンを変えてきました。
対する神奈川大学女子サッカー部の先発は、GK木村(スフィーダ世田谷3)。DF広沢(修徳3)、若杉(成立学園2)、岡村(日本航空2)、中舘(修徳1)。MF川北(常盤木学園2)、佐竹(常盤木学園4)のダブルボランチ、右翼が成田(宇都宮文星女子4)、左翼が小野(日テレ・メニーナ2)。FW平田(日ノ本学園1)、宮本(仙台育英3)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
雨上がり無風の中、午後4時ちょうど早稲田ア女のキックオフで試合開始。

試合が始まって早稲田ア女イレブンの動きをみると、フィジカル的には問題が無いようにも見えましたが、明らかにプレーの判断のスピードが遅い。いつもなら難なく行えるDFラインのボールポゼッションも、高い位置からの素早いプレッシャーに来る神奈川に対して、いつも以上に簡単に後ろにバックパスをしたり、GK川端がボールを触る回数が多い。
前線への縦パスもカットされたり通らないことも多い。早稲田ア女の攻撃の糸口は、なかなか作れないような状態でした。
そんな中、じっくり様子を見ていた神奈川。20分すぎから攻勢に出ます。
神奈川が自陣フィードから20分、左サイドに出たボールを宮本が受けると、マークの早稲田ア女ブラフシャーンの対応が遅れ、一気にドリブルで早稲田ゴールに突進。早稲田ア女GK川端も飛び出し
て防ぎにかかりますが、川端も抜かれる大ピンチ。左サイドからバックアップした中田がカットして事なきを得ました。
27分にも神奈川はコーナーキックを起点にチャンスを掴み、平田がシュートを放ちますが上に外れます。
32分、ようやく早稲田ア女も反撃、右サイドのブラフ・シャーンから出た中央へのボールに廣澤がポストプレー、中條にリターンパスを返して中條がシュート。右に外れました。
39分、右サイドからフリーキックのチャンスを掴んだ神奈川。若杉の蹴ったボールは正確にファーサイドに飛び、そこに宮本が飛び込みヘディングシュート。ノーマークとなり早稲田ア女ゴールに吸い込まれました。神奈川が先制。
42分、早稲田ア女もフリーキックのチャンス。中條が蹴りましたが左に外れました。
この試合に絞って備えてきた神奈川と、4-1の快勝とはいえ、早慶戦からわずか中1日しか余裕がないコンディションの違いがはっきり出た前半45分。アディショナルタイム1分36秒、ハーフタイムを
迎えます。

ハーフタイムに早稲田ア女の川上嘉郎監督が動きます。MF荻原を田中(セレッソ大阪堺U-18・4)に、MF並木を高橋(日ノ本学園1)に交代。中盤を活性化さえようと試みます。
神奈川は前半と同じイレブンで後半に臨みます。

後半に入ると、早稲田ア女はボールポゼッションにこだわらず、速めに縦にボールを繋ぎ局面を打開しようとします。
神奈川のプレッシャーは、前半同様で厳しく、1点のリードに守りを固めてリアクションサッカーに徹していきます。
13分、早稲田ア女は左サイドを早めに繋ぎ、左オープンに流れた廣澤が左サイドを切り裂きクロス、しかし中に詰める選手がおらず、右SBのブラフシャーンがシュートしますが右に外れます。
15分、神奈川の成田がシュート。早稲田ア女GK川端がキャッチ。
直後に早稲田ア女はMF阪本を蔵田(十文字2)に交代。神奈川も最初の選手交代。FW宮本を曽根(スフィーダ世田谷ユース3)に交代。
18分には、廣澤がバイタルエリアからシュート。神奈川GK木村がキャッチ。孤立して仕方がなく
打ったシュートのようでした。
22分、この試合の勝敗を決定づけるプレーがありました。神奈川の右サイドからの攻撃に対応が遅れた早稲田ア女。やらずもがなのペナルティエリア内での反則。レフェリーは迷わずフォイッスルを吹きペナルティスポットを指さしました。このPKを成田が右すみに決め2-0。
なんとか、まず1点を返そうとする早稲田ア女。25分にも中央の田中が前線の廣澤にフィード。神奈川GK木村が反応してセーブしますが、こぼれ球を中條がヘディングで神奈川ゴールに流し込みます。が、前にいた廣澤が触っていないのにゴールに向かって走っていたのがゴールに関与したとし
てアシスタントレフェリーはフラッグを上げました。レフェリーはオフサイドの判定を下しました。微妙な判定でした。
26分には右サイドから高橋がクロス、廣澤が胸トラップからシュートしますが、GK木村がキャッチ。
その後、再び雨が降り出し、ただでさえ水を含んだピッチは、ますますスリッピーになりコントロールは難しくなります。
42分、神奈川の大槻監督はDF広沢を久保田(大商学園4)に、45+1分にMF成田主将を猪亦(大阪学芸3)に交代。悠々と逃げ切りました。
アディショナルタイム2分42分、タイムアップを迎えました。

早稲田ア女の完敗でした。後期初黒星。やはり中1日は厳しかった。それも相手が「打倒・早稲田」を念頭に戦った神奈川です。早稲田ア女主力の村上(十文字3)、松本(十文字3)は今日ナポリから帰ってきます。彼女らのいないチームで試合に臨みのも不利でした。関東女子リーグ、そんなに甘いものではありません。
早稲田のベンチサイドの簡易席で取材したのですが、たまたま隣に座っていた選手のご父兄と思われる方から信じられない話が聞こえてきました。
早慶戦が終わった後、一部の選手たちは連れ立って食事に行ったそうですが(父兄の方同伴のよう
です)試合に勝った後ということで祝勝会のようになり、かなり酩酊してしまったようです。父兄の方が「なにか問題をおこさないように気をつけて帰りなさい」と釘をさしたようです。
もちろん、選手は若い学生で勝利の美酒に酔いたい気持ちも分かりますし、今日出場したメンバーは祝勝会に参加していなかったと信じたい。が、中1日で大切な試合が控えているのです。たとえ控えの部員といえども早慶戦の祝勝会は、神奈川戦後の2日後に行うことはできなかったのか。ちょっと疑問が残ります。あえて苦言を呈します。「勝って兜の緒を締めよ」と。
試合に向けてのコンディショニングは、身体だけではなく心の問題もあるように思えます。一昨年、昨年に比べればチーム力はまだまだの早稲田ア女。今後の復活を刮目して待ちたいと思います。

6時30分過ぎ、帰宅。睡眠不足でへとへと。早めに食事を摂り、早めに床に就いたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
ユニバーシアード・ナポリ 男子サッカー決勝
ブラジル代表 1-4 日本代表(前半0-0)


関東サッカーリーグ2部後期第1節
早稲田大学ア式蹴球部FC 2-4 tonan前橋(前半0-1)

関東女子サッカーリーグ後期第4節
早稲田大学ア式蹴球部女子 0-2 神奈川大学女子サッカー部(前半0-1)


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