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ユニバ閉会式を視て、サッカー関東女子リーグ慶應ソ女vs.武蔵丘短期大戦を取材。

世の中「海の日」を含んだ三連休のようです。
そんな事は関係なしのスポーツ三昧。

ウインブルドンは、男子シングルス決勝。ジョコビッチvs.フェデラーの頂上決戦。3-2でジョコビッチの勝ち。しかもジョコビッチは奪った3セット全てタイブレイク。最終セットは、今年から採用された12ゲームオールからのタイブレイク。2度もマッチポイントを奪われての逆転勝ちでした。
凄いですね。

午前2時ころテレビ放送が終了。その後は、韓国・光州で行われている世界水泳。競泳はまだ始まっておらず、シンクロ、ダイビング、遠泳、水球が放送されました。

そうこうしていると午前4時。
FISU TVでナポリ・ユニバーシアードの閉会式を視ました。
少年の朗読(イタリア語でちんぷんかんぷん)の後、参加116の国と地域の旗が入場。その後、選手たちが団に関係なくドッと入ってきました。もう会場のサンパウロ・スタジアムはカオスです。
イタリアの国歌が、ソロのソプラノサックスとオーケストラの協奏曲仕立てにアレンジされたものが演奏。お洒落です。
ナポリ大会組織委員会会長の挨拶の後、FISU会長の閉会宣言。ユニバーシアード賛歌「我が行く道は遥けき彼方」演奏裏にFISU旗が降納。
次に伝統のFISU旗が登場、ナポリ市長からFISU会長を経由して次回のユニバーシアード夏季大会開催(2021年8月8日~19日)地の中国・成都市長に渡されました。
ここから中国のパフォーマンスがはじまります。
まず、中国人男性歌手とイタリア人女性歌手による「オーソレ・ミオ」(私の太陽)の重唱。
中国女性舞踊団の踊りやパンダの縫いぐるみを着た集団のパフォーマンス。
京劇のダンスや太極拳も披露されました。

その後、最初に朗読した少年が、球体に灯された聖火を吹き消し、憲章に規定された行事は終了。
あとは、選手団、観客に向けての演奏会。
ラップ調の曲が多くて(わたしはラップがあまり好きではない)少々飽きが来ました。
ドラムとオーボエの二重奏の後、黒装束のゴスペル合唱隊が登場。手拍子、足拍子を使いながら楽しそうな演奏会。会場は大いに盛り上がります。
時間は、日本時間の6時30分。最後は、競技と閉会式のダイジェスト映像が流され、閉会式のFISU TVは終了しました。

滅茶苦茶眠たかったのですが、頑張って朝のルーティーンを済ませ、シャワーを浴びて出かけます。
昨日は、早慶サッカー定期戦の勝利から中1日の早稲田大学ア式蹴球部女子が、神奈川大学に完敗を喫しました。早慶戦の勝利に油断して、集中力は無いはコンディションは悪いは最悪でした。
今日は、その定期戦で完敗を喫した慶應義塾大学ソッカー部女子の武蔵丘短期大学シエンシアとの試合が中2日であります。どんな戦いをするのか興味がありましたし、工藤真子選手も昨日夕方にナポリから羽田に到着しているので、たとえ試合での雄姿は見られないとしても、ナポリでの健闘をねぎらいたいと思ったのです。
8時30分過ぎには小雨の中、自転車を吉祥寺に走らせました。

休日の井の頭線、東横線はガラガラでした。
慶應義塾大学の下田グラウンドに行くのは、何十年ぶりかです。若い時は慶應義塾大学蹴球部(サッカー部に非ずラグビー部です)の取材でお隣のラグビーグランドにはよく取材に行っていました。調べたら日吉から東急バスのサンヴァリエ日吉行きに乗りグラウンド前で下車、とありました。
10時30分ごろサッカーグラウンドに到着。
メインスタンド側にアルミ二ウムで作られた三段の簡易長椅子があったので、そこで取材しようとしたら、工藤真子主将が雑巾で椅子を拭いている場面に遭遇。元気そうです。
「工藤さんですよね。ナポリまで応援に行けなくてごめんなさい」と挨拶すると、
「ナポリ、良かったですよ。行って本当に良かったです」と答えてくれたので、なんだかホッとしました。
「YouTUbeで拝見したけど、すいぶん北朝鮮の選手とも互角に渡り合っていましたね。1対1が強くなったんじゃないですか?」と水を向けると、
「いや、本当に北朝鮮は強くて上手かったです。後半44分に、あそこからミドルシュートを決められちゃあ仕方がないです。でも、自信にはなったし、いい経験でした」
「今日は、まさか出ないよね?」と聞くと、
「昨日の夕方に帰ってきたばかりで、今日は自重します。でも、やってくれると思います」
彼女に昨日の早稲田ア女の体たらくを伝えると、
「わたしたちは早慶戦に負けて、かえってモチベーションは上がっているみたいです。ぜひ、しっかり見てください」と言ってくれました。
試合前の練習で、部員から「真子さん、キック練習の相手してください」と言われ、「無理」と即断っていましたから、疲労でコンディションは良くなかったのでしょう。今日は、裏方に徹していた工藤主将でした。

選手全員の顔写真と定期テストに向けての意気込みが書いてあるマッチデイプログラムで確認すると慶應ソ女は、暫定6位、勝点4(1勝1分5敗)です。ただし消化試合が一番少ない7なので、これからの戦い方によっては上位進出の望みも残っています。今日、できれば大量得点して現在の得失点差-5も少なくしたいところ。ただし、5月11 日にアウェーで行われた武蔵丘短期大学戦では0-1で敗れています。

慶應義塾大学ソッカー部女子のスターティングラインアップは、GK尾崎(多摩4)。DFブラフフェイ(スフィーダ世田谷ユース1)、奥本(浦和ユース4)、中井(作陽2)、足立(大坂桐蔭3)。MF小川(神村学園2)、高橋(常盤木学園1)のダブルボランチ、右翼が松木(常盤木学園4)、左翼が勝木(大和4)、トップ下が高月(村田女子2)。FW山本(横須賀シーガルス3)。4:2:3:1の布陣です。すこし早慶戦とはシステムを変えてきましたが、出場メンバーは、ほぼ同じです。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。
対する8試合消化、勝点13(4勝1分3敗)暫定4位の武蔵丘短期大学シエンシアの先発は、GK薮下(福井工大福井2)。DF有馬(宮崎日大2)、東原(開志学園2)、一ノ瀬(明成2)、村上日(東海大星翔2)。MF山口(星槎国際2)、後藤(前橋育英1)のダブルボランチ、右翼が村上真(関西学院2)、左翼が白鳥(精華学園2)。FW宮崎(聖和学園2)、狩野(前橋育英1)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。武蔵丘は短大のチームですから3年、4年はいません。それで、毎年4年制大学に対抗できるチームを作ってきます。立派だと思います。敬意を表したいと思います。
10時59分(TBSラジオの時報で確認)慶應ソ女のキックオフで試合開始。

早慶戦から中2日の慶應ソ女。コンディションの具合を注目してみましたが、フィジカル的には問題が無いと思いました。ただ、関東女子リーグでも1部と2部とでは、プレーのスピード感が違います。2部だと若干のんびりした感じがします。慶應ソ女は、ミスの無いよう慎重にゆっくりプレーしているように見えました。早慶戦では1-4で敗れたのですが、相当に頑張っていたんだと実感しました。
まあ、慎重にじっくりプレーするのは良いことですが、プレーの判断スピードやパスのスピードを、もう少し上げないと、たとえ1部に上がっても通用しない。昇格して1部で戦ってもすぐ2部に降格してしまうでしょう。それには、日々のトレーニングで、プレーの判断スピードやパスのスピードを上げる練習を単純に繰り返すしかないでしょう。今日もパスが弱くてカットされたり、のんびりぷれーして武蔵丘の速いプレッシャーにボールをスチールされたりしていました。
クラマーさんではないですが、
「速く、正確に」(独語で「ゲナウ・シュピーレ」)というプレーが肝要です。

慶應ソ女の右サイドバック、ブラフフェイは、早稲田ア女のブラフシャーンと双子の姉妹。スフィーダ世田谷でプレーしていた二人が袂を分かってライバル校に進学したわけですが、フェイもシャーンも同じ右サイドバックでポジションが被っています。同じチームで戦っていた時は、どういう関係でプレーしていたのか、聞くのを忘れていました。早稲田ア女でプレーするシャーンは、簡単に後ろにボールを返してしまう短所がありますが、慶應ソ女のフェイは積極的でターンしてボールを前に運べます。今日も度々右サイドを駆け上がってチャンスメイクしていました。
先制点もブラフフェイのオーバーラップから生まれました。右サイド深くまでボールを持ち込みクロス、中で高月が繋いで最後はインサイドに入った松木が右45度からシュート。18分、慶應ソ女が先制します。
立ち上がり、少し武蔵丘に攻め込まれていただけに、この1点は大きかったと思います。武蔵丘は高めからプレッシャーをかけ続け、慶應ソ女も危ないシーンもありましたが、シュートは1本打たれただけで、なんとか無失点に抑えて前半を終えました。
アディショナルタイム1分16秒、ハーフタイムを迎えます。

後半頭から両チーム選手交代。慶應ソ女は何度もオーバーラップして疲れていたブラフフェイに替えて佐藤(十文字3)をピッチに送ります。
武蔵丘の田本育代監督も動きます。MF山口を宮川(仙台育英2)に、FW宮崎を川原(開志学園2)に2枚替えしました。

小雨が完全に上がり、気温も上がって蒸し暑くなってきました。
後半に入ると、慶應ソ女がDFラインでボールポゼッションできるようになり、ボランチや両翼に縦にボールを入れアタッキングサードに入れるようになりました。
開始早々の3分、左からのクロスをファーサードから折り返し、中央の山本がシュート。早慶戦に続き2試合連続ゴールを決めました。2-0。
7分にも慶應ソ女はコーナーキックからチャンスを掴みます。足立が蹴ったCKがゴール前混戦となり、こぼれたボールを奥本がゴール。3-0とします。
見事な集中力でした。立ち上がりに中押し、駄目押しが出来て慶應ソ女は大きく勝利に近ずきます。
ここで慶應ソ女の佐藤洋平監督は、中二日を考慮して中心選手を交代します。9分、MF松木を藤田(SOCIO FC2)に、10分にはFW山本を鈴木(十文字3)に替えました。
12分、慶應ソ女は右からのクロスを勝木がシュートしますが、武蔵丘GK薮下がキャッチ。
武蔵丘短大は、高い位置からプレッシャーをかけ、ボールを取る場所を考えていましたが、慶應ソ女DFラインは、危なっかしい場面もありましたが、なんとか避けながらボールを前にフィードしピンチを避けました。
19分、慶應ソ女は右から小川がアーリークロス、GK薮下がセーブしますが、リバウンドを勝木がシュートを決めましたが、これはオフサイドの判定でノーゴール。
20分、慶應ソ女はDF足立を庄司(聖和学園4)に交代。武蔵丘もMF白鳥を井上(宮崎日大1)に交代します。
その直後の21分、ピッチに入ったばかりの庄司が左サイドをドリブルで切り裂きクロス、ファーに走りこんだ松木がクリーンシュート。4-0となりました。
なんとか一矢を報おうと武蔵丘もゴールは諦めていませんでした。
27分、狩野がドリブルで抜け出し慶應ソ女のGK尾崎と1対1となりますが、尾崎が見事がセーブ。慶應ソ女は2年前の正GK野村(現スフィーダ世田谷)が学窓を去って以来、ユース年代でGKをやっていた選手がいません。尾崎も昨年までDF登録で背番号は10です。今日もナイスセーブを見せていました。ちなみに野村は、高校サッカーの名門・作陽の名伯楽・野村監督のお嬢さんです。
33分、慶應ソ女はMF高月を内藤(常盤木学園3)に交代。
38分にも武蔵丘は右45度から井上がシュート、GK尾崎がキャッチ。
39分、武蔵丘は途中交代で入った井上を鈴木(豊川1)に交代します。
43分、慶應ソ女は再び素早いカウンターアタック。中央からのフィードを受けた鈴木が左サイドをドリブルで突破、中に切れ込んでシュートしますが右ポストに嫌われます。その跳ね返りを小川がシュートしますが、武蔵丘GK薮下の正面に飛ぶ不運。追加点は奪えませんでした。
アディショナルタイム3分21秒、タイムアップを迎えました。

中二日の慶應ソ女、みごとに早慶戦明けの公式戦で快勝。しかもチャンスを高い確率できめた得点4は見事。GK尾崎を中心としたディフェンスにも齟齬が生まれませんでした。後半戦に向けて良いスタートが切られたと思います。
無得点に終わりましたが、武蔵丘短大にも何度か決定機がありました。そこを決めるか決めないか。そこが今日の勝負の綺でした。
帰り際、工藤主将に、
「おめでとございます。今日のような試合をして工藤さんがチームに戻れば、下位低迷なんてことはないと思います。けがに気をつけて頑張ってください」と一声かけてグラウンドを後にしました。

道一つ隔ててラグビー部のグラウンドに寄ってみました。昔は、雨が降ると泥田になってしまうグラウンドでしたが、今は人工芝の綺麗なグラウンドになっていました。
入り口の脇には。「日本蹴球発祥の地」という背の高い石碑がたっていました。かちては草むらに覆われて分かりにくい形でしたが、いまは綺麗に整備されちました。
なんだか懐かしくて、すこし感慨に浸りました。

帰りは歩いて日吉駅まで。澁谷、吉祥寺経由で帰宅。
3時頃帰宅しましたが、疲れて仮眠。

これでスポーツ三昧の三連休は終わりました。
<了>

[結果]
関東女子リーグ2部後期第4節
慶應義塾大学ソッカー部女子 4-0 武蔵丘短期大学シエンシア(前半1-0)

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