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参議院議員選挙の日。早稲田大ア式蹴球部男女2試合を取材。

梅雨空が続く東京地方。

昨日の右膝のダメージが強く、朝のルーティーンだけ済ませ11時まで休養。
11時30分すぎ、自宅を出て裏の早稲田大学グラウンドに向かいます。

10時から早稲田大学ア式蹴球部vs.日本体育大学学友会サッカー部の練習試合がありました。現在、関東大学リーグは、総理大臣杯予選のためお休みしています。早稲田、日体とも早々と敗退したため、今日の対決はトップチーム同士の対決になるでしょう。午後にある新人戦の同カードよりレベルは高いように思いましたが、昨日の転倒右膝痛が気になってパスしました。
結果は早稲田の5-1の勝利。やはり1部で低迷中とはいえ2部の日体は相手でなかったようです。

インターバルは僅か15分。早稲田ア女とスフィーダ世田谷の両選手が入ってきます。
早稲田ア女は例年なでしこリーグ1部チームと皇后杯を戦い、勝ったり負けたり。スフィーダ世田谷はなでしこリーグ2部に所属しています。
リーグの格から言えば、早稲田ア女が戦っている関東女子リーグの上がなでしこチャレンジリーグ、その上がなでしこ2部ですからスフィーダ世田谷が上のようにも思いますが、一発勝負では早稲田ア女はスフィーダ世田谷には分が良いようです。
先週、早稲田ア女は神奈川大に0-2の完敗を喫しています。早慶戦に4-1で完勝、有頂天になって中1日の試合でコンディションを崩しての完敗でした。
果たしてあれから1週間。調子は戻ったのか? ナポリから戻ってきた村上(十文字3)、松本(十文字3)の日本ユニバーシアード代表も加わわり、ほぼベストのイレブンで試合に臨みました。来週
の宿敵・日テレメニーナ戦を控え、絶好のトライアルマッチになりました。


早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK川端(十文字3)。DFブラフ・シャーン(スフィーダ世田谷ユース1)、小林(JEF千葉4)、黒柳(聖和学園2)、船木(日テレ・メニーナ1)。MFアンカーが中條(JFAアカデミー福島4)、右翼が山田(大商学園4)、左翼が松本(十文字3)、トップ下右が高瀬(JEF千葉U-18・4)、左が村上(十文字3)。FW廣澤(ノジマステラ神奈川相模原ユース1)。4:1:4:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。船木と廣澤はU-19日本女子代表です。
対するスフィーダ世田谷FCの先発は、GK石野(スフィーダ世田谷ユース)。DF松永(日体大FIELDS)、渡辺(国士舘大)、根本(神奈川大)、熊谷(早稲田大)。MF柏原(スフィーダ世田谷ユース)、三本(武蔵丘短大)のダブルボランチ、右翼が田中(日体大FIELDS)、左翼が原(慶應義塾大)。FW長﨑(スフィーダ世田谷ユース)、中山(尚美学園大)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
12時3分、早稲田ア女のキックオフで試合開始。
1週間のリフレッシュのためか、神奈川大戦の完敗の反省からか、はたまた主力の2人が戻ってきたためか早稲田ア女が好調でした。
5分、スフィーダの長﨑が中央を抜け出てシュート。早稲田ア女GK川端と1対1になりましたが、川端が完璧なセーブを見せ失点を防ぎました。
8分には早稲田ア女、スルーパスを受けた廣澤がドリブルで抜け出てスフィーダDFを置き去りにしてシュートまで行きますがスフィーダGK石野がキャッチします。
14分、再びスルーパスを受けた廣澤が突進、今度は慎重に決めて早稲田ア女が先制します。
この後、早稲田ア女の山田の頭部に至近距離からボールが直撃。一時退出しますが、元気にピッチに戻ります。
24分、スフィーダも個人技で反撃します。長﨑が左サイドからドリブルで真横に中へ切れ込んでシュート。早稲田ア女DFとGK川端は完全に翻弄されました。シュートが決まって1-1、試合は振り出しに戻ります。
28分、スフィーダは殊勲の長﨑が負傷(足を踏まれた?)で退き、安田(スフィーダ世田谷ユース)が代わってピッチに入ります。
このまま試合は均衡が保たれ、最初の15分間ブレイクに入るかと思われた42分、復活した山田が右サイドライン際をドリブルで切り裂きクロス、村上ががニアに飛び込んでボールをゴールに押し込みました。ユニバーシアードでは、あまり活躍の場がなかった村上ですが、絶好調のようです。
2年前の台北ユニバのの際は、早稲田ア女から8人も代表に選出され、うち7人がレギュラーでした。そのため、大会終了後もなかなか調子が戻らなかった早稲田ア女、今回はその心配はないようです。
2-1とリードしたままアディショナルタイム50秒、1st ブレイクを迎えました。

最初の45分間のベストメンバーの戦い方に得心したのか早稲田ア女の川上嘉郎監督(横浜緑が丘)が動きます。11人中7人の選手を入れ替えます。
GKは川端がそのまま入ります。DFブラフシャーンを源関(ちふれASエルフェン埼玉4)に、小林は引き続き出場、黒柳を吉野(聖和学園1)に、船木をMFアンカーに上げ、中條に代わって中田を右SBに。MF右翼の山田をFWトップに挙げて廣澤に替えた阪本(大商学園3)を右翼に、左翼の松本を蔵田(十文字3)に、トップ下の高瀬を高橋(日ノ本学園1)に、村上を田中(セレッソ大阪堺レディース4)に交代します。
スフィーダ世田谷の川邉健一監督も動きます。GK石野を岸(ASハリマアルビオン)に、CBの根本を右SBに、MF左翼の原をCBに、MF柏原を金子(山梨学院大付)に、三本を菅野(日本航空高)に、右翼の田中を倉持(東京国際大)に交代します。左翼には松永に代わった伊藤(スフィーダ世田谷ユース)が入ります。6枚替え&ポジションチェンジで対抗しました。

2回目の45分も早稲田ア女が好調でした。
GK、DFラインとアンカー船木でしっかりボールポゼッションし、両翼の阪本、蔵田が上下に激しく動き回り、トップの山田が左右に車のワイパーのように動き回りオープンスペースを作る。そこにトップ下の高橋と田中が走りこむという高いタクティクスを実現しました。
15分、早稲田ア女は右に走りこんだ山田が中央に上がった田中にクロス、田中がゴールして3-1。
26分、早稲田ア女はDF小林を中條に、MFアンカー船木を桝田(ちふれASエルフェン埼玉3)に、FW山田を廣澤に交代します。
32分、早稲田ア女がコーナーキックのチャンス。田中がショートコーナーを蹴り阪本がリターンパス、受けた田中がクロス、廣澤がヘディングシュートを決め4-1。3点目といい4点目といい意図通りのゴールでした。
39分にも源関が右中間からシュート、クロスバーに嫌われます。
42分には廣澤がドリブルシュートしますが、上に外れます。もう少しゴール枠の中にパスをする感覚が欲しいものです。
アディショナルタイム4秒、2回目の45分間が終了。普通の試合だったら4-1で早稲田ア女の勝ちでした。

貴重な練習試合ということで、3本目の45分間に突入します。
早稲田ア女は、ふだん出場機会の少ない選手を積極的に起用しました。スターティングラインアップは、GK変わらず川端。DF黒川(大泉4)、井上(十文字1)、源関、森田(JFAアカデミー福島4)、MF加藤(アンジェヴィオ広島2)、桝田のダブルボランチ、右翼が秋山(八王子4)、左翼が杉原(MVLA 4)、トップ下が荻原(常盤木学園3)。FW土居(ちふれASエルフェン埼玉4)。4:2:3:1の布陣です。
対するスフィーダ世田谷は、GKに野村(慶應義塾大学)を起用。スフィーダの試合は時々見ていますがGK野村(作陽の野村監督のお嬢さん)を見るのは3年前の早慶戦以来でしょうか。良く声を出すファイト溢れるゴールキーピングが印象的です。あとの10人は、これまでプレーした選手をポジションを変えてポリバレントしました。DF渡邊、柏原、金子、松永。MF菅野、倉持のダブルボランチ、右翼が安田、左翼が三本。FW伊藤、田中。4:2:4の布陣です。

開始早々の1分、早稲田ア女の加藤がイージーミス、パスカットされて、そこを起点にスフィーダはショートカウンター、安田がゴールを決めます、出場機会の少ない加藤にとっては痛恨のミスでした。4-2。
それほど力が落ちていないスフィーダに比べ、早稲田ア女は経験が少ない。スフィーダ優勢の試合展開になりました。
5分、スフィーダの安田がシュート。上に外します。
11分には、井上のバックパスが強すぎてGK川端がコントロールミス、リバウンドを拾ったスフィーダの田中が至近距離からシュートしますが、GK川端がキャッチ。これも井上のイージーミスでした。
12分にもスフィーダ田中がシュート。GK川端がセーブ。
18分、スフィーダはDF渡邊に替えて根本をピッチに送ります。
20分、早稲田ア女は3枚替え。DF黒川を關(大阪教育大付2)に、源関を富田(作陽3)に、MF杉原を渡邊(大宮開成1)に交代します。
富田の登場には、驚くというより嬉しかった。彼女は1年からサイドバックのレギュラーに定着、小柄ながらポニーテールを揺らしながらサイドライン際を疾走するプレー、中に切れ込んでシュートするアグレッシブさ。とっても好きなプレーヤーでしたが、1年以上けがのために姿を見ませんでした。早稲田ア女の仲間からも「トミ頑張れ!」と激励を受けての出場になりました。スフィーダのGK野村は作陽の先輩。奇しくも二人の作陽OG選手を久しぶりに見られました。
31分、スフィーダは途中ピッチに入った根本に代わって熊谷を起用。2年前の台北ユニバーシアードにけがの選手が出たためチームが出発する前日に召集されたラッキーな選手です。
その熊谷が蹴ったフリーキックは、早稲田ア女の壁に当たってコーナーキックに。そのコーナーキックを熊谷が蹴り、早稲田ア女ゴール前の混戦からシュートを打たれますが、GK川端がキャッチ。
37分には早稲田ア女の加藤が左からクロス、井上がヘディングシュートしますがGK野村の正面に。
試合は、そのまま終了します。4-2で早稲田ア女が勝利しました。
手応えあるスフィーダ世田谷との45分3本勝負。来週の日テレ・メニーナ戦に向け良いテストマッチになったと思いました。
今日は並木(藤枝順心2)の誕生日という事でハッピーバースデイの合唱がありました。

東伏見小学校に寄って参議院議員選挙を済ませ一度帰宅。昼食を摂ってからグラウンドに出直します。
男子新人戦リーグの早稲田大学ア式蹴球部vs.日本体育大学学友会サッカー部戦を取材します。新人戦は2年生まで出場可能です。
早稲田大学ア式蹴球部のスターティングラインアップは、GK公文(東京農大一2)。DF大場(柏U-18・2)、松浦(コストレーラ姫路2)、吉田(清水ユース2)、鈴木(早稲田実1)。MF岡野(広島ユース2)、丹羽(ガンバ大阪ユース1)のダブルボランチ、右翼が倉持(桐光学園2)、左翼が水野(大津1)、トップ下が田部井(前橋育英2)。FW佐藤航(早稲田実2)。4:2:3:1の布陣(カッコ内)はユース年代の所属先。数字は学年。
対する日本体育大学学友会サッカー部の先発は、GK今村(東海大福岡2)。DF富士田(東海大福岡1)、深川(千葉U-18・2)、鈴木(横浜FMユース1)、国生(筑陽学園3)。MF土佐(横浜FMユース1)、飯田(伊奈学園総合2)のダブルボランチ、右翼が大園(興国1)、左翼が佐々木(帝京1)。FW早川(長崎総合科学大付2)、三田野(日大藤沢2)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
午後2時30分キックオフで試合開始。

続く

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部女子 4-2 スフィーダ世田谷FC(45分×3本。2-1、2-0、0-1)

男子新人戦
早稲田大学ア式蹴球部 4-2 日本体育大学学友会サッカー部(前半3-1)


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チグハグな土曜日でした。

なんだか1週間過ぎていくのが早い。
台風5号の影響か、それとも平年並みの気候なのか、ともかく蒸し暑い。

ゴルフの全英オープン、世界水泳など視ていると、明け方になってしまいます。
フジテレビの「テレビ批評」を惰性でみていたら、7月~9月期のテレビドラマの批評をやっていた。
今期のドラマは、すべて原作がコミックとか外国ドラマのリメイクだそうで、不作なのだそうだ。
フジのドラマ月9の「監察医 朝顔」と火曜日9時の「TWO WEEKS」はすでに見ているが「ルパンの娘」は見ていない。あまりにも設定が荒唐無稽だからだ。木曜日10時のテレ朝「サイン」は、なんとか見ている。もともと裁判物と医療ドラマは好きなのです。

テレビ批評で評判が良かったのは、TBS金10の「凪のお暇」とNTV土10の「ボイス」。さっそく、今晩からみて視ることにしました。

さて、午前中は全休(?)で午後に西が丘サッカー場まで行くことに。
大学サッカーの総理大臣杯関東予選準決勝、明治大学vs.駒沢大学戦を取材しようとしたのですが、自転車で1時間半かけて行ってみると、どうも様子がおかしい。
受付で聞くと、今日はJ3のFC東京U-23 vs.カマタマーレ讃岐戦があるという。
ああ、やっちまった。どうやら味の素スタジアム西競技場と味の素フィールド西が丘を間違えたらしい。
紛らわしいネーミングなので、いつかは間違えると思っていたんだが、ついに現実のものになってしまったらしい。
J3のそのカードは、まったく興味もなく、取材をお願いすることもなく帰ってきました。
しかも、西が丘サッカー場を出た近くで後ろから追い越しをかけて幅寄せしてきたボンタンスボンの土木作業員の兄さんに引っ掛けられ転倒。右膝を打撲。あとで気がついたら安物のGUのジーパンの膝も破れていた。まさに踏んだり蹴ったりである。
人間というもの、あまりにも理不尽な事をされると思考が停止してしまうものらしい。
その場では、まったく怒る気のもなれず、あとから沸々と頭にくるような状態。
なんとか無事に帰宅できて良かったと思います。

夜、ライブで真木よう子主演の「ボイス」2回目をライブで鑑賞。TVerで1回目を視ようとしたら、すでに配信終了でした。
しかたなくTVerで「凪のお暇」の第1回を鑑賞。黒木華主演でなかなかの内容。9月いっぱい楽しめそうです。

そんなスポーツ三昧でした。

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サッカー国際親善試合、川崎フロンターレvs.チェルシー・ロンドン戦をTV観戦。

一瞬晴れて気温も30度越え。7月に入って初めての真夏日だそうです。
滅茶苦茶に蒸し暑い一日でした。

今日は日産スタジアムで川崎フロンターレvs.チェルシーの国際親善試合があったのですが、夕方から雨という予報、しかも華試合でまともな試合にならないだろうし、珍しくフジテレビがライブ放送するというので、横浜まで行くのはやめ、自宅でテレビ観戦をすることにしました。

午後は、YouTubeでナポリ・ユニバーシアードのハーフマラソンを観戦してみました。
外国ではマラソンをスタートからゴールまでテレビ中継するなんてことはオリンピックでもないことです。
女子が先にスタート、30分後に男子がスタート。おおむね海岸線を走る平坦なコースでした。
女子は最後まで日本の3選手がリード。鈴木優花がスパートして1時間14分10秒で優勝。2位は加世田梨花、3位は田川大貴とワンツースリーフィニッシュでした。もちろん、女子団体も日本が優勝。
男子は日本2選手が競り、相沢晃が1時間5分15秒で優勝。2位が中村大聖、中国のドゥオが3着でゴールしたのですが、何らかの理由でドゥオが失格。4位でゴールした伊藤達彦が繰り上がって3位になったようです。もちろん、団体の優勝も日本です。
ハーフマラソン、男女とも日本の完勝でした。

マラソンのみならず、調べてみたらナポリで日本選手は大活躍だったようです。
前回の台北大会で世界のトップに立った日本(金37、銀27、銅38、計102個)でしたが、今回はそれには及びませんでしたが(金33、銀21、銅28)金メダル数が単独トップ、メダル総数でも82個とロシアと並び1位。まさに日本の大学スポーツは絶好調。世界水泳に中心選手をおくっているし、陸上もトップ選手はヨーロッパを転戦中です。層の厚さを感じさせます。
サッカーの男子連覇、女子連続2位も高く評価できます。学連代表チームで良く戦いました。

いちおう、これをこれをナポリ・ユニバーシアードのスポーツ三昧の総評といたします。

夕方、6時40分からフジテレビのライブ放送が始まりました。
川崎フロンターレのスターティングラインアップは、GK鄭成龍(韓国)。DF守田(金光大阪)、ジェジェウ(ブラジル)、谷口(大津)、登里(香川西)。MF田中(川崎U-18)、下田(大清水)のダブルボランチ、右翼が阿部(大坂桐蔭)、左翼が齊藤(横浜FMユース)、トップ下が家長(ガンバ大阪ユース)。FW小林(麻布大渕野辺)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。外国人選手は国名。
対するランパード率いるチェルシーの先発は、GKカバジェーロ。DFズマ、アスピリクェタ、ダヴィルイス、マルコス・アロンソ。MFジョルジーニョ、コバチッチのダブルボランチ、右翼がペドロ・ロドリゲス、和欲がケネディー、トップ下がマウント。FWハチュアイ。4:2:3:1の布陣です。

午後7時、西村雄一レフェリーのフォイッスルで川崎がキックオフ、試合が開始されます。
川崎はシーズンの真っ盛り、先週の日曜日に多摩川クラシコ(何度も書きますが30回ちょっとの対戦でクラシコと名乗るのはおこがましい)でFC東京を3-0と完膚なきまでに打ち砕いて好調です。
一方のチェルシーは、プレシーズン、時差ボケ、高温多湿と三重苦です。
しかしながらボールをポゼッションし、試合を支配したのはチェルシーでした。
10分、左サイドの登里がクロス、チェルシーDFダヴィ・ルイスがクリアしたボールを家長がボレーシュート。GKにキャッチされますが、川崎の前半のチャンスはこの1回だけでした。
チェルシーは、その後シュートを打ちまくり川崎ゴールに迫まりました。
15分にペドロ、17分にハチュアイ、29分にペドロ、35分ケネディーと絶好機を迎えますが、ゴールを割ることができません。
45分、川崎の家長がシュートしますが、GKにセーブされコーナーキックに。しかしアディショナルタイム1分32秒、ハーフタイムに入ります。

ハーフタイムに川崎の鬼木監督(市立船橋)が動きます。MF下田に替えて馬渡(市立船橋)を入れいSBに。守田をボランチに上げます。MF右翼の阿部を脇坂(川崎U-18)に、左翼の齊藤を長谷川(静岡学園)に。家長を知念(知念)に、小林をレアンドロ・ダミアン(ブラジル)に替え、2トップに据えました。4:4:2にフォーメーションを変更です。

後半もチェルシーが主導権を握ります。
15分、左サイドのスルーパスをラテラルに走ったペドロがシュート。GK鄭がセーブ。
19分にザッパコスタが右45度からシュート。
20分、川崎はMF田中を山村(国見)に、GK鄭を新井(正智深谷)に2枚替え。
26分、バークリーのパスを受けたケネディーがシュート。GK新井がセーブ。
29分、ジルーがフリーキックを直接狙いますが、GK新井がセーブ。
38分、川崎はDF登里に替えて満を持して中村をピッチに送ります。
ここから川崎の反撃が始まります。チェルシーも徐々に動けなくなってきました。
40分、馬渡がクロス、レアンドロ・ダミアンがヘディングシュートしますがクロスバーに嫌われます。
そして42分、右サイドから中村が山なりのクロス。これをファーに詰めたレアンドロ・ダミアンがヘディングシュート。貴重な決勝ゴールが生まれました。
アディショナルタイム表示は「2分」でした。
45+2分に守田をマギーニョ(ブラジル)に交代。
そのまま2分40秒のアディショナルタイムでタイムアップを迎えました。

MVPには決勝ゴールをアシストした中村が選ばれました。賞金は100万円。
華試合にしては、面白い試合でした。チェルシーも真面目に試合していたし、川崎も堅守反撃の作戦でしたが、良く戦いました。
来週の大分戦に備えてコンディションを整えて欲しいものです。

そんなスポーツ三昧でした。

<了>

[結果]
川崎フロンターレ 1-0 チェルシー(前半0-0)


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サッカー日本女子代表、世界一になってから8年が経ちました。

お陽さまが拝めたのは1日だけでした。

東京は梅雨に逆戻り。台風5号の影響か蒸し暑い。

今日は特にスポーツ取材の予定なし。
自宅で作業しておりました。
メールでバドミントンのダイハツ・ヨネックスオープンジャパンの取材承認のメールが来ていました。
来週は、調布武蔵野の森スポーツプラザに通ってバドミントン三昧になりそうです。

昨日7月17日は、日本女子サッカー代表がFIFA女子ワールドカップ ドイツ大会で世界一になった日です。ドイツと日本は7時間の時差(サマータイム時)があり、優勝した瞬間は日本時間の7月18日の早朝という事になります。たしか現地時間で午後8時のキックオフでした。
幸運にもスポーツ三昧は、同大会を開幕から決勝までフルカバーしました。決勝のフランクフルトで行われた日本vs.アメリカ戦も取材しました。

女子ワールドカップは2011年。男子のドイツ大会は2006年でした。その時はイタリアがフランスを破って優勝するのですが、試合後にイタリアの記者たちが鼻歌交じりで楽しそうに記事を書いているのを見て、
「羨ましいな。日本人の私には死ぬまでこんなことは無いだろう」と思ったものでした。
それが5年後、奇しくも同じドイツ(男子の決勝はベルリンのオリンピック・シュタディオンでしたが)で味わえる幸せ。信じられませんでした。
決勝で敗れたアメリカの女性記者から「ハブ・ア・グッド・ジョブ」と言われたのを今でもはっきり覚えています。

あれから8年。ドイツ大会の1年後のロンドン・オリンピックでは銀メダル、4年後のカナダ・ワールドカップでも準優勝した日本女子でしたが、リオデジャネイロ・オリンピックにはアジア予選で敗れて本大会に進めず。そして8年後のフランス・ワールドカップもベスト16に終わりました。
栄光はいずこ。
今のまま、日本の女子サッカーが改革がなければ、このままどんどん世界の潮流から乗りおくれることでしょう。
田嶋JFA会長は、女子のプロ化に向けて女子サッカーの改革に乗りだすと言っていますが、果たしてどうなるか。今の高校3年生や大学4年生は、このままサッカーを続けた方が良いのか、それともサッカーには切りをつけて普通の進学や就職をした方が良いのか。大いにまようところでしょう。女子のプロ化は早くても3年後くらいです。
今後の改革を注目して行きたいと思っています。

そんな事を考えていたスポーツ三昧でした。


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サッカー大学対抗ジュニアリーグ早稲田大学vs.東京農業大学戦を取材。

梅雨の合間、久しぶりに青空が望めた東京地方。
気温もようやく28度くらいまで上がりました。

午前中は、休養。先週末金曜日あたりから、ずっと起き続けている印象があり、お昼前まで寝ていました。

午後、起きだして自宅で作業。ようやく日曜日、月曜日のブログの記事も書き上げました。

午後4時30分、自宅裏の早稲田大学グラウンドへ。
5時キックオフ予定の大学対抗ジュニアリーグ第8節、早稲田大学ア式蹴球部vs.東京農業大学農友会サッカー部戦を取材します。
今季、早稲田大学ア式蹴球部は、トップチーム(関東大学1部9位)、セカンドチーム(関東リーグ10位)、サードチームのインデペンデントリーグと全て下位に低迷しています。唯一、ジュニアリーグ(直近の公式戦に45分未満しか出場していない選手が出場可能)だけが4勝1分2敗の勝点13で暫定2位と健闘しています。
ちなみに今日対戦する東京農大は、トップが東京大学リーグ1部で2位、ジュニアリーグは2勝1敗勝点6で暫定9位(試合消化が少ない)。
早稲田としては、勝点3が絶対に欲しい試合でした。

早稲田大学ア式蹴球部のスターティングラインアップは、GK宍戸(桐光学園1)。DF大場(柏U-18・1)、坂本(横浜FMユース3)、鈴木(早稲田実1)、吉田(清水ユース2)。MF丹羽(ガンバ大阪ユース1)、柴田(湘南ユース1)のダブルボランチ、右翼が田部井(前橋育英2)、左翼が岡野(広島ユース2)、トップ下が中野(桐光学園3)。FW藤沢(早稲田実4)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。
対する東京農業大学農友会サッカー部の先発は、GK内野(関東第一3)。DF井上(湘南工科大付4)、瀬戸山(流経大柏2)、渡部(FC東京U-18・4)、MF中岡(磐田U-18・2)、丸山(新潟U-18・2)のダブルボランチ、右翼が平山(成立学園2)、左翼が山本(藤枝東1)。FW鈴木(町田ユース2)、菅屋(関東第一3)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
予定より早く午後4時56分、蔣宝鉉レフェリーの笛で東京農大がキックオフ、試合が始まります。

試合の7割から8割は早稲田が支配していました。それなのに結果は? サッカーとは不思議で面白いスポーツです。
キックオフ直後、東京農大が攻め込みシュートまで行きますが、シュートは大きく枠を外れました。
その後、徐々に早稲田ペースになっていきます。個々の選手のフィジカル、チーム戦術に優れる早稲田が押し込む時間帯が続きます。
8分、早稲田は藤沢がドリブルで左サイドから中央に切れ込みバイタルエリアからシュート。東農大
はDFの人数も足りていたし、まさかあのタイミングでシュートを打たれると思っていなかったのでしょう。GK内野もシュートがDFのブラインドから飛んできたためか反応できずゴールイン。早稲田が先制します。
ここで早稲田が畳み込むように追加点を奪えば問題がなかったのでしょうが、二の矢が打てません
でした。
東農大も守りに入らなかったのが良かったようです。流れの中では、なかなかシュートチャンスは掴めませんでしたが、リスタートに活路を見出します。
14分、菅屋の蹴ったコーナーキックをヘディングシュート、しかしこれは左ポストに嫌われます。
直後に菅屋のクロスを鈴木がシュートしますが左に外れます。
22分、飲水タイムに。西陽がけっこう暑かった。
ここで早稲田は、ポジションを変更します。左SBの吉田をCBに、CBの鈴木をMF左翼に上げ、左翼の岡野を左SBに下げました。
28分、早稲田はGK宍戸を生方(高崎経大付1)に交代します。控えGKが2人いたので出場機会を公平にしたかったのでしょう。
早稲田は、たびたびアタッキングサードに入りますが、シュートチャンスがありません。
ようやく42分、バイタルから中野がシュートを放ちますが、東農大GK内野がキャッチ。
44分にもカウンターアタックから左サイドの岡野がクロス、中央に走りこんだ藤沢が無いストラップでシュートを放ちますが大きく右に外れました。
このまま1-0と早稲田がリードのまま前半終了かと思われた44分、ボールをポゼッションしようとした早稲田DFに齟齬が出ます。こぼれ球をスチールした中岡がシュート、見事に決まってしまいます。1-1、圧倒的に早稲田が試合を支配しながら、試合は振り出しに戻ります。
アディショナルタイム2分46秒、ハーフタイムを迎えます。

例によって今年度の早稲田は、ジュニアの試合ではハーフタイムでメンバーを大幅に変更します(一応、ジュニアリーグの規定では、1試合7名まで選手交代が出来ますが、あらかじめ審判団と相手チームの了解があればリザーブ登録した選手ならば何にんでも交代は可能)。
GKだけ引き続き生方が出場。DF須藤(町田ユース2)、西前(町田ユース3)、川野(栃木ユース2)、道渕(仙台ユース4)。MF小林俊(東工大科技工1)、大西(浦和ユース2)のダブルボランチ、右翼が倉持(桐光学園2)、左翼が大和(鶴岡南4)、トップ下が吉岡(早稲田実1)。FW佐藤(暁星4)。これでリザーブ選手の中で出ていないのはGK紫竹(早稲田実4)だけです。
リザーブ登録3人の東農大は、前半と同じイレブンで後半に臨みますが、SBの左右を左の中上が右に、右の渡部が右に回りました。

後半に入ると、早稲田はますます攻勢を強めます。ほとんどの時間を東農大陣内で試合を進めました。
4分、早稲田は右サイドを須藤がドリブルで切り裂きクロス、ニアに飛び込んだ吉岡がヘディングシュート。東農大GK内野が正面でキャッチ。
11分、早稲田の倉持がシュート。GK内野がファインセーブ。
ここで早稲田は最後のリザーブGK紫竹を生方に替えてピッチに送ります。
17分、早稲田は右から須藤がクロス、佐藤が頭で繋ぎ、大和がヘディングシュート。クロスバーに嫌われます。
31分、東農大の三浦佑介コーチが動きます。DF渡部を佐々木(東京武蔵野シティFCユース2)に、MF中岡を柳谷(長崎総合科学大付2)に2枚替え。これでGK井上(山形ユース4)以外は出場です。
34分、早稲田はコーナーキックのチャンス。吉岡のショートコーナーを受け倉持がドリブルで突進、シュートしますがGK内野がセーブ。
35分にはパスカットした早稲田・川野がシュートしますが、これもGK内野の正面に。
37分には早稲田・吉岡がドリブルで中央突破。シュートしますがGK内野がキャッチ。
39分、早稲田は右サイドから倉持がドリブル、角度のないところからシュートしますが東農大DFがクリアします。
43分、倉持が右サイドをドリブルでオーバーラップ、中に入った西前がシュートしますがGK内野の正面に飛びキャッチ。
どうしても1点が遠い早稲田。決めきれない。
ピンチの後にはチャンスあり。東農大はリアクションサッカーに徹していました。カウンターアタックで右サイドを柳谷が駆け上がりクロス。ファーに走りこんだ鈴木がボレーで早稲田ゴールにボールを流し込みました。時間は後半45分でした。ゴールした鈴木は足をつって暫く立てませんでした。
早稲田に残されたのはアディショナルタイム表示の3分だけでした。
それでも早稲田は勝点1でも奪おうと必死でした。
45+2分、早稲田はコーナーキック、最後のチャンスです。吉岡の蹴ったボールをヘディングシュートまでもっていきますが、GK内田がファインセーブ。万事休すでした。
アディショナルタイムは3分18秒、タイムアップを迎えました。

早稲田、あれだけ攻めながら1-2の敗戦。ゴールを決めきることの大切さを感じさせた試合でした。東農大の健闘も見事でした。力が劣るチームがいかに勝つか。お手本のような試合でした。
プロの試合なら可能性は少ないでしょうが、学生スポーツなら頭を絞れば今日のような結果もありうる。両チームにとって課題と収穫は多かった試合のように思います。

帰宅したのは7時。早めに夕食を摂り、早めに床に就いたスポーツざんまいでした。
<了>

[結果]
早稲田大学ア式蹴球部 1-2 東京農業大学農友会サッカー部(前半1-1)



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田無の中央総合病院で循環器内科の定期健診を受ける。

三連休は、あっという間に過ぎ去りました。
ナポリ・ユニバーシアードもテニスのウインブルドンも終わり、テレビ時差ボケも解消しそうです。金曜日から徹夜+仮眠のような状態でした。
久しぶりにゆっくり寝た感じ。

7時30分に起床。
今日も雨です。
梅雨冷も続いています。

朝のルーティーンだけ、てきぱき済ませ、9時15分に家を出ました。
小雨模様のなか田無の中央総合病院に向かいます。
35日に1度の循環器内科の検診です。
9時40分に受付を済ませ、循環器内科へ。
空いていてドクター波多野の待ち番号は1番。
検診自体も、問診、血圧測定、聴診器での検査だけで5分ほどで終了。
思いのほか早く済んだので、お隣の内科で肺炎球菌ワクチンの注射の予約を取り、10時15分には病院を後にしました。

市役所によって野暮用を済ませ、11時45分頃帰宅。
なんだか少々疲れて、自宅で小休止。

午後は、自宅で作業をしていました。

大相撲を見終えて、薬局に処方してもらったお薬を受け取りに行き、買い物を済ませてすぐ帰宅。

そんな連休明けのスポーツ三昧でした。




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ユニバ閉会式を視て、サッカー関東女子リーグ慶應ソ女vs.武蔵丘短期大戦を取材。

世の中「海の日」を含んだ三連休のようです。
そんな事は関係なしのスポーツ三昧。

ウインブルドンは、男子シングルス決勝。ジョコビッチvs.フェデラーの頂上決戦。3-2でジョコビッチの勝ち。しかもジョコビッチは奪った3セット全てタイブレイク。最終セットは、今年から採用された12ゲームオールからのタイブレイク。2度もマッチポイントを奪われての逆転勝ちでした。
凄いですね。

午前2時ころテレビ放送が終了。その後は、韓国・光州で行われている世界水泳。競泳はまだ始まっておらず、シンクロ、ダイビング、遠泳、水球が放送されました。

そうこうしていると午前4時。
FISU TVでナポリ・ユニバーシアードの閉会式を視ました。
少年の朗読(イタリア語でちんぷんかんぷん)の後、参加116の国と地域の旗が入場。その後、選手たちが団に関係なくドッと入ってきました。もう会場のサンパウロ・スタジアムはカオスです。
イタリアの国歌が、ソロのソプラノサックスとオーケストラの協奏曲仕立てにアレンジされたものが演奏。お洒落です。
ナポリ大会組織委員会会長の挨拶の後、FISU会長の閉会宣言。ユニバーシアード賛歌「我が行く道は遥けき彼方」演奏裏にFISU旗が降納。
次に伝統のFISU旗が登場、ナポリ市長からFISU会長を経由して次回のユニバーシアード夏季大会開催(2021年8月8日~19日)地の中国・成都市長に渡されました。
ここから中国のパフォーマンスがはじまります。
まず、中国人男性歌手とイタリア人女性歌手による「オーソレ・ミオ」(私の太陽)の重唱。
中国女性舞踊団の踊りやパンダの縫いぐるみを着た集団のパフォーマンス。
京劇のダンスや太極拳も披露されました。

その後、最初に朗読した少年が、球体に灯された聖火を吹き消し、憲章に規定された行事は終了。
あとは、選手団、観客に向けての演奏会。
ラップ調の曲が多くて(わたしはラップがあまり好きではない)少々飽きが来ました。
ドラムとオーボエの二重奏の後、黒装束のゴスペル合唱隊が登場。手拍子、足拍子を使いながら楽しそうな演奏会。会場は大いに盛り上がります。
時間は、日本時間の6時30分。最後は、競技と閉会式のダイジェスト映像が流され、閉会式のFISU TVは終了しました。

滅茶苦茶眠たかったのですが、頑張って朝のルーティーンを済ませ、シャワーを浴びて出かけます。
昨日は、早慶サッカー定期戦の勝利から中1日の早稲田大学ア式蹴球部女子が、神奈川大学に完敗を喫しました。早慶戦の勝利に油断して、集中力は無いはコンディションは悪いは最悪でした。
今日は、その定期戦で完敗を喫した慶應義塾大学ソッカー部女子の武蔵丘短期大学シエンシアとの試合が中2日であります。どんな戦いをするのか興味がありましたし、工藤真子選手も昨日夕方にナポリから羽田に到着しているので、たとえ試合での雄姿は見られないとしても、ナポリでの健闘をねぎらいたいと思ったのです。
8時30分過ぎには小雨の中、自転車を吉祥寺に走らせました。

休日の井の頭線、東横線はガラガラでした。
慶應義塾大学の下田グラウンドに行くのは、何十年ぶりかです。若い時は慶應義塾大学蹴球部(サッカー部に非ずラグビー部です)の取材でお隣のラグビーグランドにはよく取材に行っていました。調べたら日吉から東急バスのサンヴァリエ日吉行きに乗りグラウンド前で下車、とありました。
10時30分ごろサッカーグラウンドに到着。
メインスタンド側にアルミ二ウムで作られた三段の簡易長椅子があったので、そこで取材しようとしたら、工藤真子主将が雑巾で椅子を拭いている場面に遭遇。元気そうです。
「工藤さんですよね。ナポリまで応援に行けなくてごめんなさい」と挨拶すると、
「ナポリ、良かったですよ。行って本当に良かったです」と答えてくれたので、なんだかホッとしました。
「YouTUbeで拝見したけど、すいぶん北朝鮮の選手とも互角に渡り合っていましたね。1対1が強くなったんじゃないですか?」と水を向けると、
「いや、本当に北朝鮮は強くて上手かったです。後半44分に、あそこからミドルシュートを決められちゃあ仕方がないです。でも、自信にはなったし、いい経験でした」
「今日は、まさか出ないよね?」と聞くと、
「昨日の夕方に帰ってきたばかりで、今日は自重します。でも、やってくれると思います」
彼女に昨日の早稲田ア女の体たらくを伝えると、
「わたしたちは早慶戦に負けて、かえってモチベーションは上がっているみたいです。ぜひ、しっかり見てください」と言ってくれました。
試合前の練習で、部員から「真子さん、キック練習の相手してください」と言われ、「無理」と即断っていましたから、疲労でコンディションは良くなかったのでしょう。今日は、裏方に徹していた工藤主将でした。

選手全員の顔写真と定期テストに向けての意気込みが書いてあるマッチデイプログラムで確認すると慶應ソ女は、暫定6位、勝点4(1勝1分5敗)です。ただし消化試合が一番少ない7なので、これからの戦い方によっては上位進出の望みも残っています。今日、できれば大量得点して現在の得失点差-5も少なくしたいところ。ただし、5月11 日にアウェーで行われた武蔵丘短期大学戦では0-1で敗れています。

慶應義塾大学ソッカー部女子のスターティングラインアップは、GK尾崎(多摩4)。DFブラフフェイ(スフィーダ世田谷ユース1)、奥本(浦和ユース4)、中井(作陽2)、足立(大坂桐蔭3)。MF小川(神村学園2)、高橋(常盤木学園1)のダブルボランチ、右翼が松木(常盤木学園4)、左翼が勝木(大和4)、トップ下が高月(村田女子2)。FW山本(横須賀シーガルス3)。4:2:3:1の布陣です。すこし早慶戦とはシステムを変えてきましたが、出場メンバーは、ほぼ同じです。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。
対する8試合消化、勝点13(4勝1分3敗)暫定4位の武蔵丘短期大学シエンシアの先発は、GK薮下(福井工大福井2)。DF有馬(宮崎日大2)、東原(開志学園2)、一ノ瀬(明成2)、村上日(東海大星翔2)。MF山口(星槎国際2)、後藤(前橋育英1)のダブルボランチ、右翼が村上真(関西学院2)、左翼が白鳥(精華学園2)。FW宮崎(聖和学園2)、狩野(前橋育英1)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。武蔵丘は短大のチームですから3年、4年はいません。それで、毎年4年制大学に対抗できるチームを作ってきます。立派だと思います。敬意を表したいと思います。
10時59分(TBSラジオの時報で確認)慶應ソ女のキックオフで試合開始。

早慶戦から中2日の慶應ソ女。コンディションの具合を注目してみましたが、フィジカル的には問題が無いと思いました。ただ、関東女子リーグでも1部と2部とでは、プレーのスピード感が違います。2部だと若干のんびりした感じがします。慶應ソ女は、ミスの無いよう慎重にゆっくりプレーしているように見えました。早慶戦では1-4で敗れたのですが、相当に頑張っていたんだと実感しました。
まあ、慎重にじっくりプレーするのは良いことですが、プレーの判断スピードやパスのスピードを、もう少し上げないと、たとえ1部に上がっても通用しない。昇格して1部で戦ってもすぐ2部に降格してしまうでしょう。それには、日々のトレーニングで、プレーの判断スピードやパスのスピードを上げる練習を単純に繰り返すしかないでしょう。今日もパスが弱くてカットされたり、のんびりぷれーして武蔵丘の速いプレッシャーにボールをスチールされたりしていました。
クラマーさんではないですが、
「速く、正確に」(独語で「ゲナウ・シュピーレ」)というプレーが肝要です。

慶應ソ女の右サイドバック、ブラフフェイは、早稲田ア女のブラフシャーンと双子の姉妹。スフィーダ世田谷でプレーしていた二人が袂を分かってライバル校に進学したわけですが、フェイもシャーンも同じ右サイドバックでポジションが被っています。同じチームで戦っていた時は、どういう関係でプレーしていたのか、聞くのを忘れていました。早稲田ア女でプレーするシャーンは、簡単に後ろにボールを返してしまう短所がありますが、慶應ソ女のフェイは積極的でターンしてボールを前に運べます。今日も度々右サイドを駆け上がってチャンスメイクしていました。
先制点もブラフフェイのオーバーラップから生まれました。右サイド深くまでボールを持ち込みクロス、中で高月が繋いで最後はインサイドに入った松木が右45度からシュート。18分、慶應ソ女が先制します。
立ち上がり、少し武蔵丘に攻め込まれていただけに、この1点は大きかったと思います。武蔵丘は高めからプレッシャーをかけ続け、慶應ソ女も危ないシーンもありましたが、シュートは1本打たれただけで、なんとか無失点に抑えて前半を終えました。
アディショナルタイム1分16秒、ハーフタイムを迎えます。

後半頭から両チーム選手交代。慶應ソ女は何度もオーバーラップして疲れていたブラフフェイに替えて佐藤(十文字3)をピッチに送ります。
武蔵丘の田本育代監督も動きます。MF山口を宮川(仙台育英2)に、FW宮崎を川原(開志学園2)に2枚替えしました。

小雨が完全に上がり、気温も上がって蒸し暑くなってきました。
後半に入ると、慶應ソ女がDFラインでボールポゼッションできるようになり、ボランチや両翼に縦にボールを入れアタッキングサードに入れるようになりました。
開始早々の3分、左からのクロスをファーサードから折り返し、中央の山本がシュート。早慶戦に続き2試合連続ゴールを決めました。2-0。
7分にも慶應ソ女はコーナーキックからチャンスを掴みます。足立が蹴ったCKがゴール前混戦となり、こぼれたボールを奥本がゴール。3-0とします。
見事な集中力でした。立ち上がりに中押し、駄目押しが出来て慶應ソ女は大きく勝利に近ずきます。
ここで慶應ソ女の佐藤洋平監督は、中二日を考慮して中心選手を交代します。9分、MF松木を藤田(SOCIO FC2)に、10分にはFW山本を鈴木(十文字3)に替えました。
12分、慶應ソ女は右からのクロスを勝木がシュートしますが、武蔵丘GK薮下がキャッチ。
武蔵丘短大は、高い位置からプレッシャーをかけ、ボールを取る場所を考えていましたが、慶應ソ女DFラインは、危なっかしい場面もありましたが、なんとか避けながらボールを前にフィードしピンチを避けました。
19分、慶應ソ女は右から小川がアーリークロス、GK薮下がセーブしますが、リバウンドを勝木がシュートを決めましたが、これはオフサイドの判定でノーゴール。
20分、慶應ソ女はDF足立を庄司(聖和学園4)に交代。武蔵丘もMF白鳥を井上(宮崎日大1)に交代します。
その直後の21分、ピッチに入ったばかりの庄司が左サイドをドリブルで切り裂きクロス、ファーに走りこんだ松木がクリーンシュート。4-0となりました。
なんとか一矢を報おうと武蔵丘もゴールは諦めていませんでした。
27分、狩野がドリブルで抜け出し慶應ソ女のGK尾崎と1対1となりますが、尾崎が見事がセーブ。慶應ソ女は2年前の正GK野村(現スフィーダ世田谷)が学窓を去って以来、ユース年代でGKをやっていた選手がいません。尾崎も昨年までDF登録で背番号は10です。今日もナイスセーブを見せていました。ちなみに野村は、高校サッカーの名門・作陽の名伯楽・野村監督のお嬢さんです。
33分、慶應ソ女はMF高月を内藤(常盤木学園3)に交代。
38分にも武蔵丘は右45度から井上がシュート、GK尾崎がキャッチ。
39分、武蔵丘は途中交代で入った井上を鈴木(豊川1)に交代します。
43分、慶應ソ女は再び素早いカウンターアタック。中央からのフィードを受けた鈴木が左サイドをドリブルで突破、中に切れ込んでシュートしますが右ポストに嫌われます。その跳ね返りを小川がシュートしますが、武蔵丘GK薮下の正面に飛ぶ不運。追加点は奪えませんでした。
アディショナルタイム3分21秒、タイムアップを迎えました。

中二日の慶應ソ女、みごとに早慶戦明けの公式戦で快勝。しかもチャンスを高い確率できめた得点4は見事。GK尾崎を中心としたディフェンスにも齟齬が生まれませんでした。後半戦に向けて良いスタートが切られたと思います。
無得点に終わりましたが、武蔵丘短大にも何度か決定機がありました。そこを決めるか決めないか。そこが今日の勝負の綺でした。
帰り際、工藤主将に、
「おめでとございます。今日のような試合をして工藤さんがチームに戻れば、下位低迷なんてことはないと思います。けがに気をつけて頑張ってください」と一声かけてグラウンドを後にしました。

道一つ隔ててラグビー部のグラウンドに寄ってみました。昔は、雨が降ると泥田になってしまうグラウンドでしたが、今は人工芝の綺麗なグラウンドになっていました。
入り口の脇には。「日本蹴球発祥の地」という背の高い石碑がたっていました。かちては草むらに覆われて分かりにくい形でしたが、いまは綺麗に整備されちました。
なんだか懐かしくて、すこし感慨に浸りました。

帰りは歩いて日吉駅まで。澁谷、吉祥寺経由で帰宅。
3時頃帰宅しましたが、疲れて仮眠。

これでスポーツ三昧の三連休は終わりました。
<了>

[結果]
関東女子リーグ2部後期第4節
慶應義塾大学ソッカー部女子 4-0 武蔵丘短期大学シエンシア(前半1-0)

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ユニバサッカー日本男子連覇、早稲田ア蹴の男女2試合を取材。

またぞろ午前3時に起きだし、PCに向かいます。

外は、相当に強い雨が降っていました。

ユニバーシアード男子サッカー決勝、ブラジルvs.日本戦をオリンピック・チャンネルでライブ・ストリーミングしようとしたのですが、前半は映像が止まったり、画像自体が消えたり。
うまく行きませんね。イタリアの映像を視るのは大変です。

ようやくハーフタイムに画像が正常に視られるようになりました。スコアは0-0、スコアレスで良かった。
日本ユニバーシアード代表のイレブンは、GK阿部(筑波大4←新潟U-18)。DF中村(明大4←日大藤沢)、木村(流経大4←流経大柏)、田中(大坂体大4←履正社)、山原(筑波大4←JFAアカデミー福島)。MF山本(関西学院大4←草津東)、高嶺(筑波大4←札幌U-18)のダブルボランチ、右翼が紺野(法大4←武南)、左翼が三苫(筑波大4←川崎U-18)。FW旗手(順天堂大4←静岡学園)、上田(法大3←鹿島学園)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。三苫と旗手の二人が前回の台北ユニバにも出場、金メダルを手にしています。

前半、ブラジルのCB#3がイエローカードをもらっていました。
後半の立ち上がり、ブラジルが試合を決めてしまえとばかりに攻勢に出ます。
7分、ブラジルのカウンターアタック、#2がシュートまで行きますが左に外します。
これがこれが決まっていれば、と後から考えるとぞっとしました。
10分、日本に僥倖がやってきます。上田がペナルティエリア内に侵入するとブラジル#3が背後からタックルで引っ掛けイエローカード、2枚目でレッド退場です。倒された上田がPKを右隅に決めて日本が先制。しかもブラジルは10人になってしまいます。
13分、17分とブラジルは選手交代。なんとかポジションを整えて反撃に出ようとしますが、徐々に日本ペースになっていきます。
19分、日本は見事なスルーパスを通し受けた上田がシュート。2-0とリードを広げます。
こうなるとラテンの血かブラジルのモチベーションが下がっていきます。
22分、コーナーキックのチャンスを日本の田中がヘディングシュート。左に外れますが、25分には左からのクロスをファーに詰めた旗手がシュート、3-0。ほぼ勝利を決めました。
33分、ようやくブラジルはフリーキックを起点にチャンスを掴み、ゴール前のボールをクリアできなかった混戦からフラジルの#7が左足ボレーでゴールを決め1点を返します。
しかし、日本も攻撃の手を緩めません。36分、右からのアーリークロスを上田がゴール、4-1。上田はハットトリック達成!
39分、日本はDF山原を角田(筑波大2←前橋育英)に、42分にはMF紺野を金子(日大4←前橋育英)に交代。
試合は、そのままアディショナルタイム2分で終了します。4-1、日本は最後のユニバーシアードも優勝しました。通算6回目は最多です。
3位は地元イタリア。ナポリ・ユニバーシアードのサッカーの全日程が終了しました。

朝のルーティーンを済ませて仮眠に入ります。
目覚めた時、
「ああ、やっちまった。寝過ごしたな」と思って時計を見たら10時20分でした。早々に雨の中、自転車を走らせ、自宅裏の早稲田大学グラウンドへ。
11時キックオフで関東サッカーリーグ2部の早稲田大学ア式蹴球部FC vs.tonan前橋戦を取材しま
す。
今季から学生が主体でリーグに参加している早稲田。前半を終えて4分5敗の勝点4、暫定10位の最下位に甘んじています。相手のtonan前橋は開幕戦(4月6日)アウェーで1-5と大敗を喫しています。しかも前半戦を5勝2分2敗と暫定2位と好調です。監督は、ペレイラ・カルドーゾ・ワグネルこと、FC東京で”キング・オブ・トウキョウ”と言われていた伝説のプレーヤー、アマラオです。
なんとか雨中のホーム戦で一矢報いたい早稲田。ベンチからは、
「向こうは朝早くに群馬を出ている。疲れているから最初から飛ばしていけ」と訳の分からぬ激励の声が飛んでいました。

早稲田大学ア式蹴球部FCのスターティングラインアップは、GK高田(東山2)。DF小山(早稲田実3)、西田(東福岡1)、監物(清水ユース1)、竹浪(國學院久我山1)。MF松高(浦和ユース3)、小野寺(専大北上3)のダブルボランチ、右翼が西尾(流経大柏1)、左翼が金田拓(早稲田実3)、トップ下が小林将(高崎2)。FW平田(早大本庄1)。4:2:3:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。
対するtonan前橋の先発は、GK飯野(足利南)。DF亀井(平成国際大)、深瀬(帯広北)、長谷(桐蔭横浜大)、吉田(流経大)。MF大塚(不明)、田中(尚美学園大)のダブルボランチ、右翼が澤田(青森山田)、左翼が額賀(静岡産業大)。FW齋藤(仙台大)、フレイタス(ソロモン諸島)。4:4:2の布陣です。(カッコ内)は出身校、外国人選手は国名。
午前11時、早稲田のキックオフで試合開始。

篠つくような雨が降り続き、水たまりが出来てボールが止まってしまう所とスリッピーな部分と混在する難しいピッチです。
なんとか先制して主導権を握りたい早稲田でしたが、開始早々のフリーキックは前橋ゴール前に混戦を作っただけで終わりました。逆に3分、前橋に先制機を与えてしまいました。
右中間から齋藤が蹴ったフリーキックは、早稲田ゴールに吸い込まれていきました。
14分にも同じようなシーンがありましたが。これは早稲田GK高田がキャッチ。
19分には、前橋の額賀がバイタルエリアでパスを受け、振り向いてシュートしますが、GK高田が
ファインセーブ。コーナーキックに逃れて事なきを得ます。
29分、早稲田は前半唯一と言いても良いチャンス。小林将がシュートしますが、前橋GK飯野がキャッチします。
前橋は、長身FWソロモンの怪人フレイタスにボールを集め、攻撃の起点に利用、何度も早稲田DFを慌てさせましたが、なんとか前半の失点は1点に抑えました。
前橋の優勢のまま、アディショナルタイム4秒で前半は終了します。

後半も両チームとも同じイレブンで試合に臨みます。
なんとか同点に追いつきたい早稲田。3分にチャンスを掴みます。金田拓がペナルティーエリア―内に侵入、スルーパスを受け取ると前橋DFに倒されPKを得ました。このPKを松高が左隅に決めて1-1同点に追いつき試合を振り出しに戻します。
この勢いで一気に逆転したい早稲田でしたが、前橋も反撃。早稲田陣内にボールを押し込みます。早稲田はCKに逃れるしか手がありません。
5分、吉田が蹴ったコーナーキックをフレイタスがノーマークでヘディングシュート。これは早稲田GK高田が好セーブを見せコーナーキックに逃れます。
しかし、このコーナーキックのチャンスを前橋は生かします。5分、松高の蹴ったボールを、今度はグレイタスがヘディングシュートを決めて再び2-1とリードを奪います。
13分、早稲田はバイタルエリアから金田拓がシュート。上に外してしまいました。
19分、早稲田が先に動きます。MF小野寺を奥野(早稲田実3)に交代。
20分、前橋は右サイドからフレイタスがクロス、吉田を経由したボールを斎藤が左45度から押し込み3-1。
21分、早稲田はMH西尾を秋元(早稲田実2)に交代。
なんとか食らいつきたい早稲田も再び陣容を立て直し前橋陣内へ。そして最初と同じような状況でPKを得ます。主審に猛然と抗議する前橋イレブン。それでも判定は覆りません。
23分、松高がPKを決めて3-2。勝負の興味を繋ぎます。
その後も、早稲田は金田拓が蹴ったフリーキックを秋元がヘディングシュート。絶好の同点機でしたが、前橋GK飯野がファインセーブを見せ同点はは許しません。
28分、早稲田はFW平田を宮脇(早稲田実2)に交代。前線に新手を投入します。
32分、ようやく前橋のアマラオ監督も動きます。MF大塚を忠田(FC大坂)に交代。
一進一退の雨中の攻防が続きましたが、37分に前橋が早稲田にとどめを刺す1点を奪います。右サイ
ドから齋藤がクロス、ファーの額賀がヘディングシュート。決定的な4点目を奪いました。
この後、前橋は右から忠田がクロス、フレイタスがヘディングシューとしますが左に外れました。
44分、前橋は2人目の交代。FW齊藤を山腰(神奈川大)に交代しますが、これは時間稼ぎのような交代でした。
アディショナルタイム3分27秒、試合はタイムアップを迎えました。

早稲田FC、気合は入っていましたがゴールはPKの2点だけ。得点力不足は解消されていません。いまだ未勝利は辛いところです。
tonan前橋、少しセルフジャッジや審判にたいする異議が多すぎます。もっとも昨日のJ1リーグ横浜F・マリノスvs.浦和レッズのような「ゴール→オフサイド→ゴール」みたいな判定があるとレフェリーに文句を言ってみたくなるのは分からないでもないけど。前橋は将来J3入りを目指しているようですが、その手前のJFLでは審判に対する異議に対しては厳しくしています。今のままではJFL昇格資格を疑われるような試合ぶりでした。まあ、ブラジル人アマラオさんが監督で必要以上に「マリーシア」を強調したわけではないでしょうが。
それと第4の審判の卜部さんの神経質しすぎる試合運用も気になりました。あまりにも教条主義的な注意の仕方で見ていて気分の良いものではありません。
そんなわけで、取材していて気持ちの良い試合ではありませんでした。やはり見ていて気分が良くならないとサッカー、スポーツは楽しくないですからね。
ともかく、tonan前橋の強さが目立った試合でした。

一度、帰宅し昼食を摂ってから出直します。
今日は、武蔵野陸上競技場でJFLの東京武蔵野シティFC vs.ラインメール青森戦が午後3時キックオフであったのですが、午後4時キックオフで早稲田大学グラウンドで関東女子リーグ早稲田大学蹴球部女子の試合があったので、後者を取材することにしました。早稲田ア女が、早慶定期戦から中1日でどんなメンバーで、どんな戦い方をするのか見てみたかったのです。相手は神奈川大学女子サッカー部。関東や全国インカレのライバルです。
ここまで早稲田ア女は、後期3節を終えて6勝3分1敗の勝点21で暫定1位。不滅の11連覇に向かって驀進中です。今日はライバル神奈川を叩いて勝点3を加えたいところでした。
対する神奈川は、4勝4分2敗の勝点16。暫定○位。前期は早稲田ア女とホームで2-2の引き分け。決着
をつけたいところでした。早稲田ア女は2日前に慶應ソ女と定期戦を戦っており、この一戦に照準を合わせている神奈川に比べれば遥かに条件的に悪い。そんな試合を試合をどのような戦い方をするか注目されました。

早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK川端(十文字3)。DFブラフ・シャーン(スフィーダ世田谷ユース1)、小林(JEF千葉U-18天)、船木(日テレ・メニーナ1)、中田(日本学園4)。MFアンカーが中條(JFAアカデミー福島4)、右翼が阪本(大商学園3)、左翼が並木(藤枝順心2)、トップ下右が荻原(常盤木学園4)、左が高瀬(JEF千葉U-18展)。FW廣澤(ノジマステラ神奈川相模原1)。4:1:4:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先。数字は学年。早慶戦と3人スタメンを変えてきました。
対する神奈川大学女子サッカー部の先発は、GK木村(スフィーダ世田谷3)。DF広沢(修徳3)、若杉(成立学園2)、岡村(日本航空2)、中舘(修徳1)。MF川北(常盤木学園2)、佐竹(常盤木学園4)のダブルボランチ、右翼が成田(宇都宮文星女子4)、左翼が小野(日テレ・メニーナ2)。FW平田(日ノ本学園1)、宮本(仙台育英3)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
雨上がり無風の中、午後4時ちょうど早稲田ア女のキックオフで試合開始。

試合が始まって早稲田ア女イレブンの動きをみると、フィジカル的には問題が無いようにも見えましたが、明らかにプレーの判断のスピードが遅い。いつもなら難なく行えるDFラインのボールポゼッションも、高い位置からの素早いプレッシャーに来る神奈川に対して、いつも以上に簡単に後ろにバックパスをしたり、GK川端がボールを触る回数が多い。
前線への縦パスもカットされたり通らないことも多い。早稲田ア女の攻撃の糸口は、なかなか作れないような状態でした。
そんな中、じっくり様子を見ていた神奈川。20分すぎから攻勢に出ます。
神奈川が自陣フィードから20分、左サイドに出たボールを宮本が受けると、マークの早稲田ア女ブラフシャーンの対応が遅れ、一気にドリブルで早稲田ゴールに突進。早稲田ア女GK川端も飛び出し
て防ぎにかかりますが、川端も抜かれる大ピンチ。左サイドからバックアップした中田がカットして事なきを得ました。
27分にも神奈川はコーナーキックを起点にチャンスを掴み、平田がシュートを放ちますが上に外れます。
32分、ようやく早稲田ア女も反撃、右サイドのブラフ・シャーンから出た中央へのボールに廣澤がポストプレー、中條にリターンパスを返して中條がシュート。右に外れました。
39分、右サイドからフリーキックのチャンスを掴んだ神奈川。若杉の蹴ったボールは正確にファーサイドに飛び、そこに宮本が飛び込みヘディングシュート。ノーマークとなり早稲田ア女ゴールに吸い込まれました。神奈川が先制。
42分、早稲田ア女もフリーキックのチャンス。中條が蹴りましたが左に外れました。
この試合に絞って備えてきた神奈川と、4-1の快勝とはいえ、早慶戦からわずか中1日しか余裕がないコンディションの違いがはっきり出た前半45分。アディショナルタイム1分36秒、ハーフタイムを
迎えます。

ハーフタイムに早稲田ア女の川上嘉郎監督が動きます。MF荻原を田中(セレッソ大阪堺U-18・4)に、MF並木を高橋(日ノ本学園1)に交代。中盤を活性化さえようと試みます。
神奈川は前半と同じイレブンで後半に臨みます。

後半に入ると、早稲田ア女はボールポゼッションにこだわらず、速めに縦にボールを繋ぎ局面を打開しようとします。
神奈川のプレッシャーは、前半同様で厳しく、1点のリードに守りを固めてリアクションサッカーに徹していきます。
13分、早稲田ア女は左サイドを早めに繋ぎ、左オープンに流れた廣澤が左サイドを切り裂きクロス、しかし中に詰める選手がおらず、右SBのブラフシャーンがシュートしますが右に外れます。
15分、神奈川の成田がシュート。早稲田ア女GK川端がキャッチ。
直後に早稲田ア女はMF阪本を蔵田(十文字2)に交代。神奈川も最初の選手交代。FW宮本を曽根(スフィーダ世田谷ユース3)に交代。
18分には、廣澤がバイタルエリアからシュート。神奈川GK木村がキャッチ。孤立して仕方がなく
打ったシュートのようでした。
22分、この試合の勝敗を決定づけるプレーがありました。神奈川の右サイドからの攻撃に対応が遅れた早稲田ア女。やらずもがなのペナルティエリア内での反則。レフェリーは迷わずフォイッスルを吹きペナルティスポットを指さしました。このPKを成田が右すみに決め2-0。
なんとか、まず1点を返そうとする早稲田ア女。25分にも中央の田中が前線の廣澤にフィード。神奈川GK木村が反応してセーブしますが、こぼれ球を中條がヘディングで神奈川ゴールに流し込みます。が、前にいた廣澤が触っていないのにゴールに向かって走っていたのがゴールに関与したとし
てアシスタントレフェリーはフラッグを上げました。レフェリーはオフサイドの判定を下しました。微妙な判定でした。
26分には右サイドから高橋がクロス、廣澤が胸トラップからシュートしますが、GK木村がキャッチ。
その後、再び雨が降り出し、ただでさえ水を含んだピッチは、ますますスリッピーになりコントロールは難しくなります。
42分、神奈川の大槻監督はDF広沢を久保田(大商学園4)に、45+1分にMF成田主将を猪亦(大阪学芸3)に交代。悠々と逃げ切りました。
アディショナルタイム2分42分、タイムアップを迎えました。

早稲田ア女の完敗でした。後期初黒星。やはり中1日は厳しかった。それも相手が「打倒・早稲田」を念頭に戦った神奈川です。早稲田ア女主力の村上(十文字3)、松本(十文字3)は今日ナポリから帰ってきます。彼女らのいないチームで試合に臨みのも不利でした。関東女子リーグ、そんなに甘いものではありません。
早稲田のベンチサイドの簡易席で取材したのですが、たまたま隣に座っていた選手のご父兄と思われる方から信じられない話が聞こえてきました。
早慶戦が終わった後、一部の選手たちは連れ立って食事に行ったそうですが(父兄の方同伴のよう
です)試合に勝った後ということで祝勝会のようになり、かなり酩酊してしまったようです。父兄の方が「なにか問題をおこさないように気をつけて帰りなさい」と釘をさしたようです。
もちろん、選手は若い学生で勝利の美酒に酔いたい気持ちも分かりますし、今日出場したメンバーは祝勝会に参加していなかったと信じたい。が、中1日で大切な試合が控えているのです。たとえ控えの部員といえども早慶戦の祝勝会は、神奈川戦後の2日後に行うことはできなかったのか。ちょっと疑問が残ります。あえて苦言を呈します。「勝って兜の緒を締めよ」と。
試合に向けてのコンディショニングは、身体だけではなく心の問題もあるように思えます。一昨年、昨年に比べればチーム力はまだまだの早稲田ア女。今後の復活を刮目して待ちたいと思います。

6時30分過ぎ、帰宅。睡眠不足でへとへと。早めに食事を摂り、早めに床に就いたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
ユニバーシアード・ナポリ 男子サッカー決勝
ブラジル代表 1-4 日本代表(前半0-0)


関東サッカーリーグ2部後期第1節
早稲田大学ア式蹴球部FC 2-4 tonan前橋(前半0-1)

関東女子サッカーリーグ後期第4節
早稲田大学ア式蹴球部女子 0-2 神奈川大学女子サッカー部(前半0-1)


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ユニバーシアード・ナポリ、サッカー女子決勝をオリンピック・チャンネルで観戦。

昨日、等々力スタジアムから帰宅したのが午後11時45分。
遅い夕食を摂り、ウインブルドンの男子シングルス準決勝フェデラーvs.ナダル戦をテレビで見終えたら午前2時。

4時からはナポリで行われているユニバーシアードの女子サッカー決勝、北朝鮮vs.日本戦がキックオフです。
仮眠などしようものなら二度と起きられないと思い、徹夜状態でPCの前でキックオフを待ちました。

YouTUbe、FISU TVなどで検索したら、ユニバーシアード・ナポリ2019サッカー女子決勝というフォルダーがあったので、何度もクリックするのですが、サッカー場の全景が写った静止画面しか出てこない。ひょっとしたら3位決定戦が延長、PK方式決着になっていて、決勝のキックオフが遅れているのかと、ひたすら待つのですが、画面は変わらず。

5時に「オリンピック・チャンネル」に変更して同じようなフォルダーをクリックすると、サッカー放送が始まりました。ちょうど後半が始まるところ。前半、北朝鮮が1点をを先制していて、日本は苦しい展開でした。
北朝鮮は、速くて正確、しかも運動量が凄い。それでも日本も頑張っていました。
FIFA U-17ワールドカップ・ヨルダン大会で北朝鮮と日本は決勝で対戦。スコアレスドロー、PK方式の結果5-4。北朝鮮が優勝しています。その時のメンバーが大学生世代になっており、おそらく北朝鮮はああいうお国柄なので多くのメンバーが国立体育大学に進み、今回のユニバーシアードに参加していると思います。調べたら、その時の出場選手で今大会に出場している日本選手は、千葉玲海
菜(藤枝順心→筑波大2)だけです。あとの選手はなでしこリーグに進んでいます。
日本ユニバーシアード代表は、たとえなでしこリーグに進んで身分的には大学生になっていても、学連加盟のチームからしか選抜しません。そのあたりのシステム上の違いが北朝鮮との差になっているように思います。
その日本女子ユニバーシアード代表の決勝ラインアップは、GK米澤(帝京平成2←日ノ本学園)。DF常田(東洋大3←大商学園3)、石田(帝京平成大3←常葉学園橘)、関口(日本体育大2←成立学園)、工藤(慶應義塾大4←日テレ・メニーナ)。MF今田怜(大坂体育大4←作陽)、茨木(日本体育大3←JFAアカデミー福島)のダブルボランチ、右翼が千葉(筑波大2←藤枝順心2)、左翼が今井(日本体育大4←浦和レディースユース)。FW今田紗(帝京平成大2←藤枝順心)、小山(山梨学院大2←藤枝順心)。中盤ボックスの4:4:2のように思われました。

1点を先制している北朝鮮は、完全にリアクションサッカー。日本に攻めさせておいて、速いプレッシャーをかけターンオーバーすると0カウンターアタック、とどめの2点目を狙う作戦でした。
1点のアヘッドを追うべく日本は懸命に攻撃を組み立て北朝鮮陣に攻め込みます。ただ、北朝鮮は戻りも早くて、なかなか完全に崩してシュートすることができません。
そんな12分のことでした。日本は左45度遠目から今田紗がシュート。惜しくもクロスバーに当たってゴール成らなかったのですが、上手くこぼれ球を繋いで最後は今井がシュート。北朝鮮DF股間を抜けたボールは、北朝鮮ゴールに吸い込まれました。同点です。
この後も一進一退の展開。日本は、決して守るだけでなくショートパスを繋いで攻め込むシーンが何度もありましたが、崩しきれません。
北朝鮮も決定的なチャンスでシュートを外すこと二度三度。日本GK米澤が1対1を止めたり好守も目立ちました。日本、まだ勝つチャンスがあると思っていました。強い北朝鮮に完全に勝つことはできないな、とも思われました。決勝は10分ハーフの延長がありますが、数少ないチャンスを決めるか、PK方式まで持ち込んで金メダルを獲得するか。最後までどちらかを信じてPC画面を見ておりました。
それにしても慶應の工藤の1対1は舌を巻くほど上手い。北朝鮮の右サイドの侵入は、ほとんどスチール、ターンオーバーしていました。また、適時左サイドを切り裂くドリブル、オーバーラップは北朝鮮ディフェンスを何度も混乱に陥れていました。2回連続のユニバですが、「上手くなった
な」とのい印象を持ちました。
このまま90分間は終わり、延長戦に入るかと思った44分、バイタルエリアでの守りが甘くなった日本の中盤から北朝鮮の#12が山なりミドルシュート。GK米澤は反応していましたが、彼女をあざ笑うかのようにシュートが頭上を越えてゴールイン。北朝鮮の2点目が決まってしまいます。
時間が時間です。日本に反撃の時間は、1分⁺アディショナルタイムの3分。しかも北朝鮮は選手が負傷をした振りをして、水を入れてイレブン全員が飲水し一息入れる試合巧者ぶり。こういう事も北朝鮮は平気でやります。
ここで望月監督は、今田紗に替えて大内(東洋大3←常葉学園橘)をピッチに送ります。
最後まで諦めず北朝鮮ゴールに迫った日本ですが、アディショナルタイム3分ちょうど、タイムアップの笛が鳴りました。
残念無念。望月監督3大会連続のユニバーシアードの采配も金メダルには届きませんでした(銅、銀、銀)。工藤選手も2大会連続の銀メダルに終わりました。悔しいでしょう。
本当に「勝負は時の運」だと思います。日本イレブン、本当によく戦いました。

無料配信は、表彰式まで行われました。日本チームに笑顔がありません。メダルプレゼンターの日本人役員が、「お疲れ様」と言ってメダルを首にかけていましたが、「お疲れ様」じゃあないでしょ。「おめでとう」とか「頑張ったね」くらい言って欲しかった。
ユニバーシアード賛歌演奏の下、北朝鮮、日本、ロシアの国旗が掲揚。
北朝鮮選手が、笑顔で日本人選手と握手しているのが印象的でした。2003年の大邱ユニバーシアードの際も、決勝は北朝鮮vs.日本でした。その時はタイムアップと同時に北朝鮮の美女応援団がピッチに乱入。日本選手が北朝鮮選手の優勝をたたえに行っても握手もしないで立ち去った北朝鮮でした(もちろん、監督や選手のインタビューもなし)。
あれから16年。世界情勢も変わりました。その違いに少しびっくりしました。

日本女子ユニバーシアード代表は、日曜日の夕方に羽田に帰ってくるそうです。早稲田ア女の村上と松本は、日曜日の試合に出場するのは不可能ですが、慶應ソ女の工藤は月曜日(海の日)の武蔵丘短大戦には時間的には間に合います。出るのかな? 出るのなら彼女のプレーする姿を見てみたいな、と思いました。

ライブ配信が終わったのが6時30分。
このまま寝たら朝のルーティーンがぶっ飛ぶと思い、検温、血圧と体重測定をし、朝食。投薬まで済ませてから床に就きました。

今日は気温も久しぶりに25度を超えて夏日に。
寝苦しくて目が覚めたのはお昼過ぎでした。

今日は、J1リーグ開催日。
日産スタジアムで横浜F・マリノスvs.浦和レッズ戦などもあったのですが、とても取材に行く気にはなりませんでした。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
ナポリ・ユニバーシアード サッカー女子決勝
北朝鮮代表 2-1 日本代表(前半1-0)

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サッカー第70回早慶定期戦を取材。ユニバサッカー男子も日本は決勝進出。

前夜来の雨は、午前中にはなんとか上がったようです。

午前中、ネットサーフィンをしていたら、ナポリで行われているユニバーシアード男子サッカー準決勝の結果が上がっていました。
日本代表、イタリア代表と3-3の引き分けの末、PK方式で5-4、決勝戦に進んだようです。ユニバーシアードは、1日おきのスケジュールで行われるため準決勝までは延長戦が無く即PK方式。前半1-1で後半3-1とリードしながらアディショナルタイムで追いつかれたようです。その流れだと負けるのが普通ですが、良く勝った(正しくは勝者扱いになった)ものです。
決勝の相手は、ロシアを2-1で破ったブラジル。ぜひツーロンの仇をナポリで討って欲しいもす。14日(日)午前4時からオリンピックチャンネルでライブ配信があるそうです。

雨も上がり、気温も低かったので、自転車で1時前に家を出て等々力スタジアムに向かいます。
2時45分、霧雨の中、等々力スタジアム着。
事前に取材申請を済ませておいたのでスムースにADカードをゲット。J1リーグの時のメディアルームが、チアリーダーの控室になっていたので、即メディア席へ。
スタートリストが、なかなか出ず、キックオフの10分前くらいにようやく手にできました。

早稲田大学ア式蹴球部女子のスターティングラインアップは、GK川端(十文字3)。DFブラフ・シャーン(スフィーダ世田谷ユース1)、小林(JEF千葉レディース4)、黒柳(聖和学園)、中田
(日ノ本学園4)。MFアンカーが中條(JFAアカデミー福島4)、右翼が阪本(大商学園3)、左翼が高橋(日ノ本学園1)、トップ下右が高瀬(JEF千葉U-18・4)、左が並木(藤枝順心2)。FW土居(ちふれASエルフェン埼玉4)。4:1:4:1の布陣です。(カッコ内)はユース年代の所属先、数字は学年。
対する慶應義塾大学ソッカー部女子の先発は、GK尾崎(多摩4)。DF佐藤(十文字3)、奥本(浦和ユース4)、中井(作陽2)、庄司(聖和学園4)。MF小川(神村学園2)、足立(大坂桐蔭4)のダブルボランチ、右翼が松本(常盤木学園4)、左翼が勝木(大和4)。FW山本(横須賀シーガル3)、鈴木(十文字3)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
日本時間の明日早朝、午前4時キックオフのユニバーシアード・ナポリ大会女子決勝・北朝鮮戦で戦う日本代表に早稲田の村上(十文字3)、松本(十文字3)と、慶應義塾の工藤主将(日テレ・メニーナ4)の3人が遠征中です。残念ですが、仕方ありません。
午後3時30分、スリッピーなピッチで桐原純子レフェリーが笛を吹き、早稲田のキックオフで試合が開始されます。

今季、早稲田は関東女子リーグで10節まで終えて首位を走っています。このまま取りこぼしがなければ不滅の11連覇。一方の慶應義塾は今季から2部に降格。1年で1部復帰を目指していますが、ここまで9節を終えて暫定7位(最下位)です。消化試合数が少ないので本当の意味での最下位ではないのですが、下位の2部で苦戦しています。当然、早稲田の優位は動かないのですが、試合早々は慶應がロングボールをオープンスペースに放り込んで試合を有利に進めます。
早稲田ア女は、少し様子見という感じで受け身に回ってしまったような感じでした。
しかし、時間が経つにつれて、徐々に早稲田ア女がボールポゼッションをあげて優勢に試合をすすめるようになります。
7分、早稲田ア女が左からのコーナーキックのチャンス。中條が蹴ったボールを小林がヘディングシュート。惜しくも右に外れます。
慶應ソ女がコーナーキックに逃げる回数が増えていきます。
9分、早稲田ア女が今度は右からコーナーキック。中條が蹴ったボールをブラフ・シャーン(慶應ソ女のブラフ・フェイとは双子の姉妹です)がヘディングシュート。慶應GK尾崎の正面に。
なんとか攻められながら均衡を保った慶應ソ女でしたが、21分に均衡が破れます。早稲田ア女、再び右コーナーキックのチャンス。中條の蹴ったボールを並木がヘッドで折り返すと、右に詰めた小林が足で押し込み先制します。慶應ソ女サイドは小林の位置がオフサイドではないか、と抗議しましたが認められず、桐原レフェリーは、アシスタントレフェリーと協議の結果ゴールを認定しました。まあ、たしかに微妙な判定でした。
先に点を奪いたかった慶應ソ女。ゲームプランが狂います。
34分、早稲田ア女は並木からのパスを受けた中條がバイタルエリアから思い切ったミドルシュート。これがものの見事に決まりました。2-0。
ようやく早稲田ア女の攻撃が機能しだします。慶應はソ女は、試合当初のように攻められなくなりました。
このままハーフタイムを迎えるのかと思われた45分、早稲田ア女はコーナーキックからチャンスを掴みます。左から中條が蹴ったボールをファーの小林が頭で折り返し、土居が落ち着いて決めました。3-0とリードが開いてアディショナルタイムはなくハーフタイムを迎えます。
前半のシュート数は11-1、コーナーキックは7-0。早稲田ア女が一方的に押しました。

後半あたまから両チームが動きます。
早稲田ア女はMF阪本を田中(セレッソ大阪堺レディース4)に、高橋を山田(大商学園4)に交代。
慶應ソ女はDF庄司をブラフ・フェイ(スフィーダ世田谷ユース1)に、MF勝木を高橋(常盤木学園1)に2枚替えしました。

早い時間帯に1点を返し反撃の狼煙を上げたい慶應ソ女でしたが、守りの集中力が上がる前に失点してしまします。
1分、早稲田ア女の土居が中盤でボールを拾いミドルシュート。慶應ゴールに吸い込まれていきました。4-0。決定的な1点になりました。
この4点目で目が覚めたのか、ようやく慶應ソ女の攻撃にスイッチが入ります。
8分、早稲田ア女の川上嘉郎(横浜緑が丘)が2枚替え。DFブラフ・シャーんを源関(常盤木学園4)に、MF並木を森田(JFAアカデミー福島4)に交代します。
12分、慶應ソ女は早稲田陣ペナルティエリア近くのフリーキックのチャンス。鈴木が直接ゴールを狙いますが、上に外れます。
21分には。中央からのパスを右タッチライン際で受けた佐藤がドリブルで中に切れ込みシュート。正確に早稲田ゴールの枠を捉えますが、早稲田ア女GK川端が横っ飛びしてセーブ。コーナーキックに逃れ事なきを得ます。
27分、慶應ソ女の伊藤洋平監督も動きます。MF松木を高月(村田女子2)に交代。
33分には早稲田ア女が殊勲のFW土居を秋山(八王子学園4)に交代しました。リザーブで4年生の5人は全員最後の早慶戦に出場を果たしました。
40分、早稲田ア女の守りの集中力が切れかかった時、ようやく慶應ソ女の攻撃が実ります。高橋から出たスルーパスに追いついた山本が早稲田DFを振り切りGK川端と1対1に。山本は落ち着いて早稲田ゴールにボールを流し込み一矢を報いました。
42分、慶應ソ女はDF佐藤を清水(文教学院3)に、奥本を藤田(SOCIO FC2)に交代。
最後まで試合を捨てずに健闘した慶應ソ女でしたが、それ以上は得点できませんでした。
アディショナルタイム13秒。タイムアップを迎えます。

今年も慶應ソ女は、早稲田ア女に勝てませんでした。これで対戦成績は早稲田ア女の14勝0敗4分けとなりました。
しかし、慶應ソ女も最初のころは同好会に毛が生えたような(失礼)チーム状況でしたが、最近はユースクラブや高校サッカーの強豪出身の選手も増えてきました。早稲田ア女と遜色ありません。もちろん、早稲田ア女に進むのがレギュラークラスで慶應ソ女に進むのはリザーブ選手かもしれませんし、早稲田にはスポーツ選手の入学試験優遇がありますが、慶應義塾には一切スポーツ推薦はないと聞いています。AO入試でスカウティングしているそうです。そうしたアドバンテージが早稲田ア女にはあります。
しかし、今日の選手交代でもわかるように、早稲田ア女は4年生のお別れ試合的要素が強かった早慶戦。慶應ソ女は積極的に若手を使い経験値を高め将来に賭けました。近い将来、慶應ソ女が早稲田ア女を破る日が必ず来ると思います。
そして、もし今日の試合、工藤選手が居たら慶應ソ女は何点か失点を抑えられたように思いました。選手層の厚い早稲田ア女は、村上と松本がいなくても影響は少なかったと思います。が。慶應ソ女にとって工藤は攻守の要。彼女がいたらここまで点差は開かなかったような気がします。
さて、早稲田ア女は中1日で関東女子リーグの神奈川大戦が、慶應ソ女は中2日で関東女子リーグの武蔵丘短大戦があります。この試合も刮目して待ちたいと思います。ユニバー代表は明後日の夕方
帰国します。工藤選手は次の試合に間に合いますが出場するのか。楽しみです。

男子の試合まで1時間ほど時間があいたので、スタジアム2階にあるサロンで行われていた懇親会に顔を出してみました。ジャーナリストの大先輩で慶應ソッカー部OB財徳健二さんにお逢いするためです。最近、すっかり取材現場でお会いすることが少なくなってしまったので、この機会にご挨拶をしておこうと思ったのです。
財徳さんにお会いすると開口一番、
「おお、白髭君。ナポリには行ってねえのかよ」と言われました。
「すいません。本当は行きたかったのですが……」と答えると、
「じつは、工藤真子がナポリに行く直前に電話をくれてさ。台北に取材に来てくれた記者さんは今回もナポリに来てくれるのですか? と聞かれたんだよ」
驚きました。工藤選手、私の事を憶えてくれていたんだ。
「ああ、やっぱりナポリに行くべきだった」と深い後悔に苛まれたスポーツ三昧でした。

6時30分からは第70回早慶定期戦が行われました。70回なら「クラシコ」と呼んでもいいと思います。
早稲田大学ア式蹴球部のスターティングラインアップは、GK笠原(早大本庄4)。DF牧野(JFAアカデミー福島4)、杉山(三菱養和SCユース3)、大桃(帝京長岡4)、阿部(横浜FMユース3)。MF金田(神戸U-18・4)、鍬先(東福岡3)のダブルボランチ、右翼が神山(真岡4)、左翼が杉田(名古屋U18・2)、トップ下が栗島(流経大柏4)。FW中園(早稲田実4)。4:2:3:1の布陣です。
対する慶應義塾大学ソッカー部の先発は、GK田原(静岡学園3)。DF酒井(慶應2)、沼崎(暁星4)、野村(国学院久我山4)。MF八田(桐蔭学園4)、落合(横浜FCユース4)のダブルボランチ、右翼が多嶋田(国学院久我山4)、左翼が橋本(横浜FCユース2)、トップ下右が山田(藤枝東)、トップ下左が福岡(済美3)。FW松岡(FC東京U-18・3)。3:4:2:1の布陣です。

予定より2分遅れて午後6時32分、松澤慶和レフェリーの笛で早稲田がキックオフ、試合が始まります。
今季、早稲田は関東大学リーグ1部ながら9位(12チーム中)と不振。一方の慶應義塾は2部所属ながらトップを走っています。そんなにチーム力に差があるとは思いませんでした。そもそも早慶戦には「弱い方が勝つ」みたいなジンクスもあり、好勝負を期待しました。
実際、試合展開は期待にそぐわず、一進一退の展開が続きます。

続く

[結果]
第18回早慶女子サッカー定期戦
早稲田大学ア式蹴球部女子 4-1 慶應義塾大学ソッカー部女子(前半3-0)

第70回早慶サッカー定期戦
早稲田大学ア式蹴球部 1-0 慶應義塾大学ソッカー部(前半1-0)


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